渡辺謙さん、というより、ケン・ワタナーベ!

ブロードウェイで大成功して、ロンドン ウエストエンドでも絶賛の嵐!
そして、今、東京へ凱旋公演!!

ミュージカル「王様と私」観てきました!

全然ファンではありませんが、
ケン・ワタナーベ、すごいです!

登場するだけで、そこに「王様」が存在する、そんな役者、見たことない!

確かに、歌唱、という意味ではハテナのところもありますが、
セリフが歌になり、感情が旋律に乗り、威厳や自信や、責任感や孤独や、憧れやユーモアや、、その全てがケンさんの一挙一動に表現されていて。。

この次元まで来ると、歌の上手い下手なんて、どうでもよくなる素晴らしさ、なんです。


ケン・ワタナーベは、5年前のカナダで映画ゴジラの撮影中に、訪ねてきたプロデューサーから、この役のオファーを突然受けたそうで、

やったことがないミュージカル、しかもユル・ブリンナーのイメージが強烈な役柄、ダンスもある、、と悩みに悩んだすえ、新しい世界に挑戦する、と決心したそう。

既にハリウッドの実績がある人が、全くキャリアの違う世界に踏み出す勇気、そしてその大きな壁を乗り越えて成功をつかんでいく、
その過程がまた、この物語とも重なり、大きな感動を呼び起こすのです。

また、ケリー・オハラをはじめブロードウェイのほぼオリジナルキャストで東京凱旋公演が出来ること自体も、大変なことだったようで、

カーテンコールでのケン・ワタナーベの、本当に嬉しそうな顔を見ていると、いつの間にか感情移入している自分がいました。


主役のケリー・オハラ。
METのオペラにもたびたび出ていて、こちらはほっそりと美しく、歌唱力・表現力とも超一流の安定感。

長い裾のドレスの扱いも素晴らしくて、巧まざるユーモアがある、とっても素敵な女優さんなのでした。

個人的には、第一夫人役の人と、カンボジアのプリンセス役のひと、
この2人のアジア系の歌唱の方がずっと心を打って印象的でしたけど。

「王様と私」このミュージカルが何故こんなに古びず魅力的なのかというと、
これはまさに、異文化のぶつかり合いと相互理解、という、私がロンドンでも学んでいた、そしてこれからも学んでいく
「クロスカルチャー」を、優れたエンターテイメントの形で提示しているから。

難しくない言葉と、堅苦しくない見せ方で語るものこそ、チカラがある。
そのことを改めて感じたのでした。


渋谷のシアター・オーブにて、8月4日まで。是非ケンさんの素晴らしさに触れて欲しいと思います!

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