浜松国際ピアノコンクール、続きでーす。


本戦は1日3人、一人一曲、課題曲に選定されたピアノ協奏曲のうちから選び、東京交響楽団と協演する形。

6人のファイナリストがいるので、2日がかりの大イベントです。


課題曲はベートーベン、ショパンなど27曲の候補があるのですが、
選ばれたのは、ラフマニノフが2人、プロコフィエフ、チャイコ、ブラームス、リストが各1名、という、かなり偏った布陣。
ふーむ、なかなか興味深い。


また、今年はファイナリスト6名中、何と4人が日本人男子(ちなみに前回は全員外国人)
その中には、19歳にして既に大人気ピアニストの牛田智大クンも含まれる、という華やかさ!

で、結果は1位、トルコ出身、ジャン・チャクムル。2位に牛田智大、3位に韓国出身、イ・ヒョク。


チャクムルくんは20歳、ヒョロリとした体型とタンポポみたいな巻毛で、まるで少女漫画の主人公みたい。才能と容姿に恵まれ、これから人気が出そう!


牛田クンは、しっかりした技術に加え、華のあるベビーフェイスとステージマナーの美しさにオーラが溢れ、皆をファンにしてしまう不思議なパワーの持ち主。
聴衆賞はダントツで彼が獲得!


3位のイ・ヒョクくんは、手首から指にかけてのしなやかさが驚異的。弾くたびにキラキラと光が跳ね、繊細なレースが編まれていく、とっても魅力のあるピアノ。
私は聴衆賞は彼に投票したわ!



結果発表、及び表彰式を大ホールで行なった後、
コングレスホールで記者会見。

その後、フェアウェルパーティ。

その全部に出席して、「蜜蜂と遠雷」の世界を満喫しました。


パーティの席上で、審査員奨励賞に輝いたロシア出身のアンドレイ・イリューシキンくん23歳とお喋り。
この人、本戦には進めなかったけど、絶対、これから来そうな気がします!応援したいっ!



1位のチャクムルくんには、優勝賞金300万円に加え、日本のみならず世界各国でのリサイタルやオーケストラとの協演の機会10回以上が与えられ、すべての旅費、滞在費がタダで提供される、という素晴らしさ!

2位の牛田クンにも、ショパンを生んだポーランドからの招聘コンサートなどが与えられました。

ピアノは、個の音楽。
小さい時から、ピアノは一人で練習し、先生に付くと、それも一対一。
プロになったらやはり、一人で各地を転々と演奏旅行で回っていく。

だから、こうして、16日もの間、
厳しくも熱い渦の中での若者たちだけの戦いの記憶は、
人生の中の忘れられないときになるのでしょうね。

あー、青春だわあ。。

そして、勝利した者、負けた者、
明日からまったく別の人生が待っている。

残酷で、だからこそ美しい。

超・超 濃厚な私の時間も、こうして終わりを迎えたのでした。。

#浜松国際ピアノコンクール
#蜜蜂と遠雷