凄いひと
先週、久し振りに東京ノーヴイレパートリーシアターを観た。チェーホフの『ワーニャ伯父さん』
今年一月末の交流会以降いろいろとメール等でやり取りさせて頂いている三浦さんや渡部氏の出演という事もあり今までとは若干違う意味での緊張感を持って観劇したが・・これがなんと、いままで観たここの芝居の中では一番完成度が高かったんではないだろうか。
みなさん余分な事を一切していない。戯曲に真摯になればなるほど結局は演者はシンプルにならざるを得ないのだな。
ワーニャ伯父さん役の役者さんがなんだか結構いろんなところで“噛み噛み”だったが・・まあそういった事も“本”を如何に“自分の言葉”として
操るか・・という果敢なアプローチ故の所産・・というふうに解釈すれば気にならないってところがこの劇団の“劇団”たるところであろう。微妙ではあるが・・ま、そこんとこはとりあえず・・ブラボーって事で。
それにしても私の隣で観ていた男性の鼻息ともぞもぞと落ち着かない観劇態勢が実にノイジーだった。花粉症で鼻が詰まってるのかなんだかわからないけど・・。
結局は二幕から私が前列に移ってその鼻息と衣ずれ音から逃れたんだけど・・。
それでも劇中、その独特な丁々発止の妙により思わず噴き出しまうような面白いシーンなんかがあると、それに対して小さな声でぶつぶつっと突っ込み入れてたりなんかするのも全くノイジーでね。自分の部屋でテレビ観てるんじゃねえんだから・・キャパ30人程の劇場で演じる緊張感溢れる静かな静かな演劇を観るシチュエーションでは、観客のほうもそれなりにマナー・・とまでは言わないけど・・いわゆる“空気を読む”・・ぐらいの事はしながら観てもらわないとね。
まそれはともかく、ソーニャ演じる三浦さんの奥深い食い付きの良い芝居が哀れを誘い、又渡部氏の堂々とした落ち着いた演技・・即ち“仕事”・・を見せていただいたのが今回の収穫でした。それと、テレーギンを演じてた役者さんは今回は“老人”を演じるのではなくて老人になってくれていて良かった。
BS2で先週の水曜日から始まった『ダメージ』が予想通りとても面白い。
主演のグレン・クローズはAXNの『ザ・シールド』に1シーズンだけ新署長役で出演していて、熱意の人を好演し期待通りいい味を出して活躍してくれてそして全12話、シーズン4終了と同時に見事な演技にて文字通りクローズしてくれて何ともカッコ良かった訳だが。
今回は天才的なやり手女弁護士をクールにスマートに演じてくれている。
で、グレン・クローズの吹き替えを大西多摩恵さんがやっていてこれがまたいい味を出してくれていて・・海外ミステリドラマ好きの私としてもなんとも嬉しい放送なのです。
大西さんは現在4月17日初日(スズナリ)と5月初め初日(劇小)の芝居の掛けもち稽古プラスこの『ダメージ』の吹き替えで・・どう考えてもそりゃあもう大変な状況らしい・・。
明日水曜日・・まだ第二話目ですから今からでも十分ついて行けると思いますので。皆さん是非。映像が良いですね。う~ん謎だなぁ・・。
大変久し振りに私のお気に入り映画
『泳ぐひと』をDVDで・・。
やっぱりバート・ランカスターは『凄いひと』だ。1968年の撮影時は既に55歳になっていたはずだが・・いや凄い。初めっから終わりまで海パン一丁で泳ぐ、走る。・・で途中から観ている私達は妙な違和感を感じだすわけなのですが・・・まさにシュールで不条理な世界。
当時既に大スターの貫録十分な彼がこんな映画に出演した事自体が凄いのですわ、やっぱ。なんたってアメリカ製不条理映画なんてそうざらに無いと思うよ。
で、この後すぐに又西部劇やら戦争映画やパニック映画でハイテンション重量級の芝居して、60歳の時の『スコルピオ』なんかではもう飛んで走って高所から飛び降りてでんぐり返ってころがって・・もううっとりするね。涙もんです。まさに俳優の鏡。プロフェッショナル。やっぱり尊敬する俳優のトップの座は依然揺るがずという事を改めて実感いたしました次第。
この人の話をし出すと止まらなくなる私なのですが・・。
で実はあの『ゴッドファーザー』でマーロン・ブランド演じたあのドン・コルレオーネをもしかしたら彼が演じてたかもしれないって逸話を知っている人は少ないと思うけどこれはロバート・エヴァンズの『くたばれハリウッド』からいただいた話なんだけどね・・。まだキャスティングも監督も決まってない当時ヘクトヒルランカスタープロが圧力をかけてきて「ランカスターをとるかコッポラをとるか」ってところで、この当時のパラマウント映画の製作責任者だったエヴァンズってばくち野郎は借金まみれで嫌われ者のコッポラをとったわけですね・・。であの名作が生まれたと・・。う~んでもランカスターのコルオレーネも観てみたかったな。
これはスティーヴ・マックイーンのハリー・ボッシュと同じくらいにもう絶対に叶わない夢の配役だ・・。
で、素敵なサイトからお借りしましたレヴューなど・・ご覧になってください。(入間さん突然ですが・・お借りしました!実にいいサイトです)先週はふと“会いたいな”と思った人間と突然“バッタリ”会う事が多かった。
先輩のkちゃん・・(〇旧作・エピソード有り〇)もそのひとり・・。随分久しぶりに以前ばったり会った同じ場所でまたばったり。この人もある意味“凄い人”なんです。で僕のバックアッパーの一人ではあります。又飲みましょう。
スティーヴン・ハンター『極大射程』に時間を忘れ・・でも読了後は“だから何?”
『デスコレクターズ』は“だから何?”を覚悟して現在序盤。でもなんか面白い。
追記】・・だから何?って事言うなら、基本的にこの私のブログも“だから何”づくし・・です・・はい(笑)
今月はスズナリ劇団ハートランド『ひなあられ』日韓合同公演『焼肉ドラゴン』観劇予定。
中央線内のモニターで放送してたニュースでNHKのお天気アナウンサーの橋詰さんが真剣な表情で例の“黄色い砂”の害悪について説明していた。あの砂はあそこの上空の大気汚染の猛毒をそっくりそのまま吸い込んで運んで飛んで来てるから・・花粉対策用のマスクなどではその悪害には対応しきれない。だから皆さん防塵マスクを準備してお出かけの際はそれを着用しましょう・・と防塵マスク着用を推奨していた。
俺は最初、なんかのパロディか?って思ったんだけど・・本当の話だ・・。
実際にあの国では、その大気汚染で年間35万人以上(このあたりの統計を算出するのは微妙だろうけど・・)の人間が亡くなってるんでしょ・・。
で俺達には防塵マスクだよあんた・・。でもってあの聖火だって既にフランスでもう何度も消えちゃってるわけだよ?なにやってんだよ本当に・・。
で奴らは相変わらずまたも小手先の嘘でなんとかしようとしている・・。あ~やだやだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お口直しに。目黒川の桜でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2008.3 KB3贈)
“oh!凄い凄い!凄いわ!!”