なんか、変な天気だ。 | 板倉佳司の日々雑感

なんか、変な天気だ。


4月は・・急遽予定がすっかり変わってしまって・・“時間”と“思考”の切り売りをしておりました。

花粉だか黄砂だかなんだか分からないがくしゃみ鼻水がとまらず目も痒く・・集中力に多大な影響あり本が読み進まず困った。

おかげで、満を持して読み始めたデフォー『ロビンソンクルーソー』やD・フランシス『大穴』(再読)と中井英夫氏の『虚無への供物』で本読みの悦楽を喚起させていただこうと思ったのだが結局3冊とも途中下車してしまった。なんかね、変なんですよ。天気が変でしょホントに。なんか・・こう・・身体が怒ってますね。だからねマリアアザミのサプリメント飲んで肝臓に力入れて。深い深い深呼吸して肝臓に酸素をたくさん取り入れて相変わらず呑んでますよ。っつうか、ま・・また以上の本はゆっくり読んでいきます。

それでも『ダヴィンチ・コード』は文庫版3巻を一気に。文字が大きくて嬉しかったしとりあえず“尊師”の正体が明らかになるところまではそれこそページを繰る手が休まらないくらいにわくわくして読めました。
でもまあ、読み終わってじっくり考えると・・内容はなんともはや・・。
映画の方は全く興味がわかずまだ観ていないけれど、テレビコマーシャル攻勢の影響でトム・ハンクス氏のあの腫れぼったい顔がどうしても最後まで浮かんでしまって実に困った。
本読み人としては・・映像を先に見せられてしまう“暴力”には対抗する術なし・・か。
それにしても・・ハリウッドの今を時めくトム君逹二人は・・頑張ってるんだがな“なんか違う”感が否めない・・と感じるのは私だけ?
それはともかく本の方は・・なんとも中途半端なテーマ性だった。
まあ、ダヴィンチや既存の宗教に対する“権力志向の人間たちによる欺瞞の歴史。あるいはトリック”または“搾取階級による情報操作によって設えられた虚偽”
に関して興味を持った方はどうぞ色々研究してくださいませっていういわゆるガイド的な役割をしている書物である・・という意味では興味深いかも・・。
内容が内容だけにやはり“圧力”の中での出版だったんだろうと思慮できる。
故に“ほぼ危なくない程度”にその内容を薄めて、勤めてなんとなーくオチをつけちゃってるので事の重さがあまり伝わってこない。こういうのが一番タチ悪いのよね実は・・。
すり鉢のふちから落ちるようで落ちないって感じね(意味不明ですみません)

中央公論社が入っている京橋の読売中公ビルでイベントをやっていて既に絶版になっているルイス・ラムーア、ゼーン・グレイのウェスタン小説がワゴンセールで超廉価で販売しており文句なく全5作を一発即決迷うことなく即購入!
これはちょっと自慢かも。良き現場に遭遇しました。本の神様の思し召しです。
今月の収穫はもうこの5冊で文句なし!
一発目はラムーアの『争いの谷』。
ビル・ヒコック、ワイアット・アープと並ぶ拳銃使いとしてその名が伝説化している主人公ランス・キルケニーが危険な稼業から足を洗い永住の地を見つけようと旅をしていて、ふと立ち寄った町で町医者ブレインが、図らずも彼の素性を見破ったかとも思われるような・・こんな事を言います・・
『あんたは西部産という狭い域には入らねえ。この世の始まり以来あんたのタイプの人間は世界を又にかけて来た。一匹狼、さすらい男、負けるとわかっている正義のために闘う男、女を扱うよりも武器の扱いに慣れ、しかも、女心の琴線を奏でる事並々ならず。
そう、あんたのタイプは、わしにはおなじみだ。キャプテンドレイクと海に乗り出し、ハドソン・ベイ・カンパニーを創設したのが彼らだ。中世の自由な共同体のバックボーンが彼らだ』
そして耳がこそばゆいと言って照れるキルケニーに更に
『持ち上げすぎてるかもしれんが、安心してもらっちゃ困る。あんたのタイプは、世界の数々の戦争を戦って、そこから何も得ず、つまるところ残るのは、どこかの訪ねる人もいない墓と、死んでゆく少数の人々の心にやどる追憶、それだけで、ほかにはなにも残らない』

素晴らしいじゃあないですか。・・こんなせりふが読める小説・・こんな本に出会うとわたしはもう本当に心の底から幸福を感じてしまいます。

中央公論社・監修/片岡義男 
【ペイパーバックウェスタン】全5冊 
ゼーン・グレイ『ユタの流れ者』 『最後の一人まで』
ルイス・ラムーア『賭博師ファロン』 『争いの谷』 『ホンドー』


で、また面白いサイト発見しましたので興味ある方どうぞ
西部小説
ガラクタ風雲

シオドア・スタージョンの『輝く断片』この作家やっぱジム・トンプソン、フィリプ・K・ディック級に変。実に芳しいです・・堪能です。大森望のさん訳がいいです。

それでもジム・トンプソン『グリフターズ』(やっと見つけたのよ!)藤原伊織『シリウスの道』等々続々と蔵書は増える一方なるも、依然読書スピードは遅い。

DVD『ホテル・ルワンダ』
あまり乗り気がしなかったが観てしまったわけですが・・こういう映画ははっきり言ってホント困る。現地の非営利援助団体の白人女性が幼い子供逹の殺戮現場を語る場面では声を出して泣きそうになってしまった。
お願いだからアメリカは(と、いうか“アメリカが”)もうこんな映画作らんでくれ。しかもおまけにアカデミー賞の候補なんぞにして悦に入らんでくれ・・。ところで、ニック・ノルティが何故あの役な訳ですか?

BS放送映画『トム・ホーン』文字通り最後の西部男を、愛しのマックイーンが自身に迫るリアルな“死”を投影して映画人として最後の落とし前を付けている・・。
実に見事な“死に花”としか言いようがない。
今はなき渋谷パンテオンで観たころの思い出も又蘇り・・(渋谷東急だったか?)。あの頃はこの東急文化会館内の映画館の常連でした。
で、正確に言えば彼の本当の遺作は『ハンター』だが・・これはもう肺がん末期のマックイーンがとにかく痛そうで痛そうで・・僕は公開当時も愉しむ余裕なんて全くなかったけれど、これもやはり“時代にそぐわないタイプの最後の男”・・の話だった。


5月は予定の方も少し・・余裕が出来そうなので・・更新に勤めますゆえ・・。
『時効警察』はホント面白い。
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ヤスが「いたさんよかったらいいふらしてくれ!」ってことなので・・ちょっと宣伝します 
5/16日(水)
バチカンブラザースライブ『ばち魂』     
ところ:吉祥寺スターパインズカフェ
そろそろ筋金が入ってきた『ばか』逹。私 ひさしぶりに行きます。
皆様よろしかったら観て聴いてやってください。
言っときますが・・ばかですよ~あいつら!
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