あさ おきると 雨 雨 雨


  インターネットの  

            ジジジ  

     電波が



 かき消されて いくくらいの 

    

        雨




遠くに叫んでも  

         がんばれ 

                 って言ってくれないかな


   欲しいのは 

           声 だけなのにね




夜中に  こっそり電話してみて


    繋がらなくて  妙にホッとしてみたり



約束  

   破ってしまったから




もう


  会えないかも  

             知れないんだ



もういいよ 

      って思うのに


     振り向いてあげられない


        私


背中に聞こえた 


    小さな  「おやすみ」 が


             体をいっそう 硬くさせるから




痛みは 悲しみを伴って


   とくとく とくとく


              心に 伝染する



同じ気持ちで  朝  目覚めても


  そこにあるのは  


     いつもと 違う 空気



「いってきます」


    にさえ  応えられない



「気をつけてね」


    思うことも  できなかった




いつまで 

      続くのかな



もう  終わりにしたいのは

   

    2人共 一緒なのに ね

記憶が遠のいていくことが 

                怖いの


ずっと 

    繋がっていたいのに



そんなこと  できない状況が


悲しくもあり

         残念にも想う




壁に飾ってあった  あの写真



あなたが撮ったんでしょう?



やんわりと

       幸せそうな表情で  笑っていたよ


     知らんふり

            してたけど ね



守りたいもの


 ちゃんと持っているのに




      私も同じように



失いたくないもの


 ちゃんと傍にあるのに



一緒にいる時間は


     せめてその時だけは



 全部忘れていいのかな



昨日の晩ごはん  

           明日の水やり


そんなこと 関係ない って思ってくれる?



そこまで 

     お互いを捨てきれたら


 怖くて逃げだしたくなっちゃうよね



彼女の話


      旦那さんの話


子供の話


      会社の話



そういう現実と 繋がっているから


 確信を持って 

   

    「あなたに会えた」


        と 想えるのかも知れないよ



ううん 

    きっと そうなんだ