「ソークオフジェルはアセトンでオフ出来ます」
という話は有名ですが、そもそも何故アセトンでオフ出来るのか?
また、アセトン以外でのオフも可能(リモネンや炭酸プロピレン、リシノール酸)だが何故か?
他にもオフ出来るものは無いのか?

と言う疑問から色々と調べてみることにしました。

まず、ハードジェルとソークオフジェルの成分の違いですが、

ハードジェル
・ポリウレタンアクリレートオリゴマー(基剤)96%
・ヒドロキシ・シクロヘキシル・フェニケトン(重合開始剤)3.5%
・ベンゾフェノン(重合開始剤)0.5%

ソークオフジェル
・ポリウレタンアクリレートオリゴマー(基剤)69.5%
・2-ヒドロキシエチルメタクリレート(接着力の向上と溶解性の向上)10%
・ヒドロキシプロピルメタクリレート(接着力の向上と溶解性の向上)10%
・イソボルニルメタクリレート(接着性と光硬化反応調整剤)10%
・ヒドロキシ・シクロヘキル・フェニルケトン(重合開始剤)0.5%
(スタイリッシュネイル参照)

だそうです。

ソークオフジェルはこの2-ヒドロキシエチルメタクリレートやヒドロキシプロピルメタクリレートが溶剤で溶ける成分だからオフが出来る、らしいです。

よく考えたら、ソークオフジェルは溶解出来ると言っても、全部は溶けませんよね?
ポリウレタンアクリレートオリゴマーは溶剤で溶けない事が以上から理解出来ます。


あ、溶ける溶けないの違いは基本的には極性の有無と親油性・親水性かどうかだと考えています。

華陽物産株式会社の資料によると、
メタクリルはアセトン、オレイン酸には可溶とのこと(リモネンと炭酸プロピレンついては記載が無かった)。

アセトンは親油性・親水性だけど、オレイン酸は親油性。だから、親油性のものに溶けるのかな?(勿論、溶解速度はものによると思いますが…)

ネイルオイルを使っていると、ちょっとジェルが柔らかくなる理由が以上から分かりました。

ネイルオイルを使ってもジェルがペロンと取れていないのは、自爪とベースジェルまで浸透していないか、爪や皮膚に浸透して作用しなくなっているから、と考えることが出来ます。

また、キャリアオイルや精油でのオフを記載しようと思います。