絵画の時代が来る予感
私は当初より資産防衛目的でコイン収集を行ってきたわけではなく、あくまでも趣味として向き合ってきたつもりであるが、気が付けばそれなりのコレクションが形成されていた。ひところ200枚近くあったグレーディング済みコインも、今では70枚以下にまで厳選しつつ集約できた。日本国内にはめぼしいコインが少なくなりつつあるが、海外に目を向ければ魅力的なコインが少なくない。かと言って、円安の進行は輸入の妨げとなる。今後のコレクター活動の在り方を考えなければならない。確かに円安は、日本のGDPを押し上げる効果がある。というのも、輸出で潤う国内の大手有力企業は軒並み過去最高益を出すなど、日本経済にとって追い風になるからだ。夏の賞与も多分平均値は対前年でプラスであろう。あくまでも大企業が牽引する形での平均値だ。あとは、大企業の潤いがその下請けや中小零細企業にまで及ぶかどうかであろう。そうなれば、1ドル360円の固定相場制による恩恵を存分に享受した高度経済成長時代の再来も夢ではない。脱中国で、物作りの国内回帰を目指せるかもしれない。ただし、そこは今後の政策次第だ。一方、現状はやはり海外からの輸入には厳しい状況ではある。コインは買いづらい状況が続く。そこで目を向けたのが美術品だ。とりわけ絵画は狙い目だと個人的には考えている。佐間田敏夫という画家の"八ヶ岳行秋•赤岳"号単価13万円の画家の40号の大作である。ヤフオクで落札した。実際の景色も素晴らしい。この絵画は複数の美術品買取店で見てもらったが10万円以上の査定額だった。落札価格は15万円なので大した戦果だと思う。なんと言っても、買い叩き専門店の査定額の50%増しに過ぎないのだから。やはり、油絵の肉筆は迫力が違う。あとは、楢原健三の朝陽。楢原健三は号単価35万円の画家だ。そして、この絵画は4号なので、140万円の評価額である。ヤフオクでの落札額はクーポン使用で3万5千円と大変安価だった。一方、買取店での査定額は5万円。普通に取引すれば、多分20万円は下らないだろう。これは明らかに戦果だ。鑑定団などを観ていると、あっちゃー、なオチがほとんどの絵画だが、岸田劉生など号単価が1000万円以上クラスの超大物を狙うから贋作を掴まされるのであって、号単価100万円以内の画家のものであればローリスクだろう。このような不安定な時代だからこそ、様々なものに意識を向けるのもいいかもしれない。