私のコレクションの中でも最も格の高い絵画は、小林和作(1888-1974)の"秋山"だ。


紅葉、黄葉に染まる山々を描いた小林らしいタッチの風景画で、ごく最近手に入れた。



小林和作の評価、つまり号単価は110万円と、3桁に乗っている。


そして、この絵画はF6号なので普通に計算すれば660万円となる。

そのままといかないまでも、半分としても300万円を超える。



キャンバスの裏側には、小林和作本人の書名などと、小林敏子さん(奥さん)が和作本人の描いたものに間違いないとのお墨付きまである。



絵画の世界では、親族のお墨付きは鑑定書と同等の効果を生み出す。


ひと頃、このサイズの小林和作の絵画は最低500万円で取引されていたらしいが、今はかなり落ち着いている。


とはいえ、このご時世、数年後どうなっているかは誰もわからない。


一つ言えることは、決してガラクタになることはないということだろう。