四半期に一度のイベントであるオークションワールドの出品物が公開された。
まず大型・小型を問わず円銀の数がいつもにもまして多い。
利益確定売りか?
M7円銀はMS62で組合鑑定もついているW鑑定品。
いい感じのトーンである。
私は既にスラブ入りでAU58などの比較的ハイランクの数字付きM7円銀を3枚所有しているが、MSはまだ持っていない。
これは現在30万少しの価格であるが、さてどうなるか。
あと、今回はかつてないほど中間層のコインが充実している。
中間層とは、私の判断基準では高額品でなければ低額品でもないコインを指す。
例えばAU50の極楽鳥5マルク銀貨などだ。
ドイツ領ニューギニアの極楽鳥は世界的な銘品であるがグレードはAU50。
まさに中間層であろう。
そして、都市景観はD評価のものが多いが、ひそかに目を引くのはニュルンベルクの1742年の1年タイプ。
これは本来非常に稀少な都市景観コインだが、PCGSサイトの画像を見る限り、洗い判定となった理由はよくわからない。
スラブを割って出しなおせば55~58の数字が付く可能性もある。
もっとも、D評価でもこれといった欠点はないので、万一そのままの価格で落札出来れば割安といえる。
これも中間層であろう。
英国の1847年銘のゴシッククラウン銀貨。
本来このクラス(PF55)は中間層であるが、今は高騰しており、中間層でなくなってしまっている。
その他目を引くコインが何点かあるが、入札は6点でトップは内5点。
最後まで生き残れるものはあるだろうか。