お読みいただき


ありがとうございます。




Fさん(会社員・同年代)


と、喫茶店で話をしていたら、


Fさんのコーヒーが


空っぽになりました。




お店の方が、早速


コーヒーカップを引き上げられました。




なるほど


そろそろお店を出なくては…




ワタクシは、


自分が飲んだ紅茶代を出そうと、


財布に手をかけました。



ここで、気の利く方は、


ここは大丈夫…となるわけですが、




ワタクシがテーブルに出す小銭を


しっかり確認し、Fさんは


一緒に会計してくれました。




不思議なものですね。


こういうことが、不快には


感じませんでした。



自分の成長を感じます。




喫茶店を出て歩いていたら、


道路側を歩いていたので、


車にひかれそうになりました。



(人気の街中なので、


車のスピードは全く出ていませんが


スレスレを通っていきました)



しかしながら、


Fさんは、特に慌てず


道路側に来る気配もありません。




ここで許せている自分に


さらに、成長を感じました。




振り返ると…


喫茶店では、4人掛けのテーブル


でした。


壁とは垂直の位置だったので、


奥側と手前がなかったのですが、




テーブルが壁と並行で


奥側があったら…


きっとFさんは、


奥側に座るでしょう。




でも、そこでもきっと


そうなんだな…と思う


自分がいました。




婚活は数年やっているという


Fさん。


途中、休会もあったらしいですが、


うまくいかない原因がわかる


気がしました。




散歩も終わり、帰る駅が見えて


きました。




ふと立ち止まるFさん。




カバンから、ゴソゴソと


くしゃくしゃの紙袋に入れら


れたモノが出てきました。



お菓子でした。




お見合いの時に、手土産を


渡したのですが、


初めて受け取ったらしく、


うれしかったとのこと。




「自分がうれしかったことは、


人にもしたいので…」




……そうだったんですね。



なんだか、ステキな心もち。




そんなことを思えたら、


ある意味、日常のいろいろな場面で


お互いが気持ちよく生活


できるような気がしました。




この先


どうなるか…全くわからないのですが、


とても


ほっこりした帰り道でした。