「ルポ シニア婚活」
篠藤ゆり(幻冬社新書)
を読んでいた時に、
そうなんだ!…と驚いたことが、
2つほどありました。
ひとつは、妻が遺族年金をもらって
いる場合、事実婚が多い ということ。
確かに、結婚したら、今までもらえていた
遺族年金がもらえなくなります。
一緒に暮らしていても、自分の収入が
あるのと無いのとでは、経済的にも
精神的にも違いますものね。
シニア婚(65歳以上)の場合、
離別もありますが、
夫や妻に先立たれて…という死別も多く、
アラフィフの世代と違うな…と
思ったりしました。
あと、2つ目は、
シニア婚の難しさは、「子どもの反対」
が多い…とのことでした。
子どもならば、親の反対はわかりますが、
親が、子どもの反対で左右されるなんて!
遺産相続というのは、
お金持ちだけの問題ではないのです。
離別した父親が再婚した場合、
法定相続は、妻が1/2
子ども全体で 1/2
になります。
つまり、子どもが2人いる場合は、
ひとりあたり、1/4 になるわけです。
父親が再婚しなければ、
子どもに全ていきますので、
ひとりあたり、1/2ずつ になります。
例えば、子ども2人で、
父親に、1000万の遺産がある場合。
父親が再婚したら、
子どもひとりあたり、250万
父親が再婚しなければ、
子どもひとりあたり、500万
という計算です。
なので、子どもにとっては、
再婚しない方が、いいわけです。
ワタクシの場合、
20歳で家を出て、自立した生活を
しており、苦しい時も、
親には甘えずに生きてきました。
逆に仕送りしていたくらいで。
今は、もう他界しましたが。
30過ぎの社会人独身娘さん達が、
親の結婚に反対するなんて、
想像もしていませんでした。
シニア婚だと、子どもも40過ぎてるし
結婚して子どももいると
何かとお金がかかり、気持ちは
わからなくもないですが…
いずれにしても、
全く予想していなかったことが、
突然、起こりました。
これが、アラフィフ婚の現実なのですね。
Dさんから、娘さんが反対している話を
聞いた後は、
しばし、呆然で…
Dさんとのドライブの帰り
これまでのことを考えると、
目がうるんでしかたがないので、
とにかく外の景色をみて、
何も考えないようにしました。