帰省してきた師匠を囲む会があった。
花粉も黄砂もすべて携え、這いつくばって参加する義理人情のわたしである。
それでも本調子ではないので、珍しく可愛らしいものを注文してみた。
冷凍したパイナップルがざくざく入った酎ハイ。
 
うみぁー?

 
うみぁーとは一体なにごとなのだろう。
実際、うみぁーと発音してみると「海ぁー」となり、本来予測される「旨い」から遠くはずれてしまうのだった。
でももしかして、海ぁー、と叫びたかったのかもしれない。
そう思うと「海ぁー」もなるほどと思えてくるから不思議である。
それはそれでいいと思える深夜の錦三丁目。
ちなみに。
旨いと言いたければ「うみゃあー」が正しい。
小さくても ゃ を侮ってはいけない。
 ゃ を大切にしましょう。
 
 

錦三のむしがれひにも表裏   漕戸 もり

※表裏…オモテウラ