ワインも日本酒も好きだけど、ボジョレーヌーボより新酒のほうが待ち遠しい。
新酒が秋の季語なのは、昔は収穫した米をすぐに醸造したためで、温暖化もあって寒造りがほとんどの現在では、いちばん最初に味わう春という印象がある。
長い冬を越して搾られた酒は、お手頃なものから手の届かないものまで揃っているけど、新酒を買うときは、身の丈よりすこし高いくらいのお酒を選ぶのがちょうどいい。
新酒は、きちんと襟をただしてお迎えするのが礼儀のような気がするのだ。
 
五百万石

 
酒蔵で五百万石と山田錦を飲み比べてみたところ、実は山田錦が飲みやすかったのだけど、こちらはフルーツの酸味が勝っていて、それはそれで悪くない。
お値段も山田錦より求めやすかったので五百万石に決めた。
とはいえ個人的には背伸びのお値段。
大切にいただきます。
 

ほろ酔ひの加減わからぬ花ミモザ   漕戸 もり