詩人にも俳人にも歌人にもひたりと当てはまる、ばななさんの言葉のどれもこれもに付箋を貼ってゆく深更。

読むだけでなく、書いておこう。

※以下引用
 
 
小説家は地獄みたいな仕事だ。
24時間自分に向き合わなくてはいけない。
だからこそ身辺はなるべくきれいに保とう。
秘密を持つといっそう疲れる。
       小説家としての生き方100箇条 吉本ばなな  より引用
 
 
昨年くらいから、ばななさんと同じようなことを感じていた。
それで、右のものを左にお返ししたり、下のものを上へ押しやったり、貸しっぱなしだったものを返してもらったり、ときには傷みを伴いながら,ときにはせつなくなりながら、ゆっくりと人生の仕切り直しをはじめているところだ。
このことと関係があるのかどうかはわからないけれど、先日夢をみた。友だちが友だちを誘い合うような立食のホームパーティーかなにかの場面で、ひさしぶりに惹かれ合うということがあった。
現実にも一方的に惚れるというのはあっても、この歳になると突き進むのに時間がかかりすぎるし億劫なのでなにも生まれない。その点、惹かれ合うということは事故に遭うようなもので、なにもしていないのにさくさくとお互いの人生にお互いが、たったその日からなくてはならない人物になったりするものだから、これはこれで遭わないよう用心しているというタイミングでの夢である。
そのひととは同じ輪のなかの端と端にいて,それぞれ別の飲みものを飲みながら輪のなかの誰かの話に相槌を打ったり笑ったりふざけたりしていた。やがて三々五々帰る夜更けになると、お互いどことなく帰りは一緒に帰ろうと感じているのが伝わりあう。周りの友だちたちに冷やかされるのも勘ぐられるのも避けたいですね,というのまで同じだったから、どうするどうしよう,というところで夢は終わってしまった。
つまり朝になったのだった。
わたしたちはあの後どうなったのだろうか。
頬から焼き菓子の匂いがしてくるような甘さはもう懐かしい。
すきだったなあ。
夢でよかった。
 
 

 
 
みてみてとあなたを仰ぐ風景に忘れものして灯台記念日
            漕戸 もり
 
今日は灯台記念日だそう。
1111だから?
詩からほどよく遠いものです。
 
追記
夢のなかでのお相手は、ピースの又吉直樹さんだった。
ここまでご覧いただいた方だけの特典公開。
タイプ?
又吉さんはともかくとしてお互い違うと思います。