飲んで飲んで、出す。
内がわがつんつるてんになるはずなのに、芯からふくらむ感触がする。
出し尽くしたら破裂するんじゃないだろうか。
それにしても、ここ数年1日2㍑の飲料水を摂ることをノルマにしているせいか、水がするする入ってゆく。
これまでに、下剤の味がどうしても受けつけず、リバースしたり号泣して看護師さんを困らせたことがあったなんて嘘のようだ。
 
更に、給湯器の湯までいただく。
やっぱり白湯だなぁ。
もしかしてお酒よりわたしに合うのかもしれない。
本命は案外素朴なひとだ。
そういうことと決まっている。
 
 

ひまわりの種の硬さを推しはかるあなたの目にはそれからの雨後

               漕戸 もり

 

目は言葉よりものをいう。

外をみると雨は降りやんでいた。