先日の人間ドックで、要検査だった心臓と心電図を診ていただくため循環器内科に行ってきた。
医師がろくに患者の顔も見ないでお薬を出しておしまいというのは、もしかして幸福なことなのかもしれないと改めておもう。
何かしらないけれど、なにかがいざ始まるというような本日だった。
なにしろ心臓だ。ここが止まればわたしが終わる。
怖いからといって逃げるわけにはいかないのだ。
医師の説明を項垂れて聞いているわたしに、NOと言えることなどひとつもない。
先に、おなじく要検査になった大腸のカメラを消化器内科でやることになったので、その後の日程でこちらの検査を始めることになる。
初診なので今日はここまで。
問診を受けているとき、人間ドックの結果の冊子をみている医師が突然「もしかして痔ですか?」と聞いてきた。恐らく、腫瘍マーカー検査がすべて問題なしだったので、腸の潜血反応があったのはポリープというより外部(要するにコウモンですね)によるものかもしれないと考えたのだろう。
「ち、違います(汗)」
ここ、別に医師(女性)相手に焦るところじゃないのだけど、想定外の質問に嚙みまくる。
ありがたいことに最近は病院に縁遠かったので、いきなりお前は痔なのか?とセンシティブなことを友人や家族ならともかく、今日初めて会った他人様から普遍的に聞かれたり答えたりするのが、そういえば病院という場所なんだったということをおもいだした。
心電図の予約を取る際「○曜日は女性医師が担当しますので〇曜日はいかがですか」と、要望もしていないのに看護師さんに勧められた。
ふむ。
まあねえ…
もろ手を挙げて「性別に関わらず医師であればどなたでも結構です!」とまではいかないけれど、でも病院ってそういうところだったんじゃあありませんかねえ。
七分袖手首の寂し吾亦紅 漕戸 もり
