人間ドックの結果が届いた。

項目は数字で評価されるので、小学生のころ終業式に通知表を開いたときみたいに緊張する。

数字というのはわかりやすいけれど、いつもどんなときでも感情をしみこませるやさしさを持たない。

たとえ異常がないという1がついていても、なぜかそこには「そういうことなんで、ではまた」と、踵を返し去るひとの背中のようなつめたさが残る。

 

報告書によると、いちばん気にしないといけないのは5番。

 

5.精密検査・再検査を必要とします。

 

なに?急にかしこまって。やめてやめて膝崩してよ、とどう考えてもこちらのほうが分が悪いときのような慌てっぷりになる。

 

この5番。

勇気をもって挙げておきましょう。

 

血圧

大腸

心臓

心電図

 

ついでにいうと、

経過観察の3が3つ。

わずかに基準値を外れていますの2が2つ。

2と3は様子見だとしても、取り急ぎ再検査の準備をしないといけない。

 

降圧剤(服用スタート済)

大腸カメラ(予約済)

心臓と心電図は、紹介状を書いていただいたので来月に循環器内科へ診察へ行く予定。

 

それで?それから?

こ、こわい。

この感情を生じさせている肝心の脳のMRIとMRAの判定は2。

壊れかけの脳で感じる恐怖とは、どことなく他人の感覚みたいでそれが益々おそろしい。

 

  逢ひたいと願ふまへから抱きしめるためにうまれたA4サイズ

                    漕戸 もり

 

A4。

抱きしめるのにちょうどいい。

検査結果もこのサイズ。

うへ~。やだ。