目や耳は肥える。
けれども大変残念なのは、
記憶というものは、アウトプットしていかないとインプットしないようにできているらしい。
少なくともわたしの場合は。
学び、感嘆し、同意し、心身共に偏差値をあげる(ようにおもう)のだけど、
それは瞬時に消費されてゆく。と同時に、
忽ち吸い込む真新しいスポンジのような態勢で、次のパッションを待ち構える。
忘れるのではない。
溜め込まないのだ。
だからか、会えば泣くほど好きだったひとに久しぶりに会って淡々と、
「お疲れ様です」などと言うので、
心変わりをしたのか、とおもわれがちではあるけれど、
心変わりも何も、あのときは今ではないのである。
たとえ血肉となっていたとしても。
さて、今日もスターが触れられるほど近い。
スターを引き立てるというより、どちらかと言えば〈無〉であって、
気づいたら、スターも、スターに会いにいらっしゃったお客様も、
関わったすべてのスタッフまで、
つつがなく良い日だったとおもえるように働こう。
拙者親方と申すは…。
本日も地味にはじまります。
冬銀河触るるニベアの匂ひかな 漕戸 もり
※携帯より
