Amazonがブラックフライデーなのであれこれと買う。
今回の買い物は、食品が4種、雑貨が2種、合計6種。
これでいつでも冬眠できる。
冬よ、いつでもいらしてください。
 
そのAmazonからぱらぱらと品が届きはじめた。
ぱらぱらぱらぱら届くので、受け取るときに落葉の匂いまでしてくる。
古紙なのだけど、あたらしい段ボールの匂いは、
ふたたび古紙になる運命をあらかじめ受け入れているような、
やる気のなさが垣間見える。
このやる気のなさが、落葉の匂いとどうしても似てしまうのだろう。
受け取るといっても、最近のAmazonは、
うっかりすると自動的に置き配になってしまうので、
まさに落葉拾いである。
※毎度うっかりしている。
 
Amazonが丁寧なのか不親切なのか、いかれてるのか生真面目すぎるのか、
さっぱりわからない。
Amazonを正確に訳すと、ご存知のように
ブラジル近隣にまたがる熱帯雨林のことなのだけど、
いわれてみれば熱帯雨林そのものも、さっぱり謎である。
そういう意味で、名は体を表している。ナイスである。
確かにナイスではあるけれど、
それではよくないんじゃないかとおもうのだ。
 
ぱらぱらぱらぱら届く、というのもいただけない。
ちょっとポップにしてみようと、
 
パラパラパラパラ届く
 
、とカタカナで打ってみても、余計にむなしい。
下手なアカペラのようで、ため息すらこぼれそうだ。
 

プレゼントではなくお金を出して買ったものだけど、

注文した品が届くのはとてもうれしい。

けれども、買えば買うほど

持続可能な開発目標とやらの、脚を引っ張っている気もちになる。

目標達成予定の2030年までに、

あと何回、こんなおもいで荷をほどくのだろう。

せめて、食品と雑貨でふたつに分けるくらいで済むように、

いやいや、できることなれば食品も雑貨もいっしょでも、

個人的には異議なしである。

段ボールを落葉の匂いというように、無理にでも詩にしてしまう。

そういうための詩歌なのだとおもう。

地球にやさしくしたいのです。

 

 段ボール畳めば落葉改めてキャサリンといふ強気な匂い

              漕戸 もり

 

ソフランアロマリッチキャサリン。

手ごわそうな女の匂いを大人買い。