芸の道 | 北京妄想王国

芸の道

コッテコテ北京っ子の満老師(仮名)

彼女は雑技が嫌いだそうな。

 

 

それはなぜかと尋ねたところ、

老師曰く


「小さい頃、知り合いの子供が雑技団に入っていたが、

とても訓練が厳しく、見ていてとてもかわいそうだった。

そしてある日、練習に失敗し死んでしまった・・」

 

 

 

北京観光ツアーによく組み込まれ、

日本でも、ホテルや劇場で見る機会も多い雑技

 

その雑技は、


「貧乏なおウチの子供が、生きていくために仕方なくすすむ道」


のようなのだ。 

 

 

どんなに芸術的なパフォーマンスを繰り広げ、

ステージの上で拍手喝さいを浴びたとしても、

見世物的で安っぽく、哀れみを受ける人たちとして

捉えられている雑技
 

 

一方、中国が誇る舞台芸術として、

北京の子供たちの人気の習い事の一つになっていて、

日本の歌舞伎ほど厳密な世襲制はないが、(多少あるらしい)

ある程度恵まれた人が進む京劇

 


老師との会話にはときどき、

中国の哀しい現実が混じる・・。

 

 

 
その話をした夕方、手にとったのはコレ
 

 

名士

 

 

名仕

 

 

中国のステージ情報かと思って買ったのだが、

中を見てがっかり。



確かに京劇特集はあったのだが、

舞台、アート、音楽・・もろもろの芸術に関する話題に加え、

旅行・趣味・世界情勢の話題もちらほら。

何がコンセプトの雑誌なのだろう??

 

 

「你有多了解日本」

~How Much Do You Know about Japan?~


という、ちょっと興味深い特集があったけれども、 

 

正直・・


20元返せ~!!


と思うシロモノだ。

 


 

ワタクシはステージ見るのが、実は好き。

 

北京の冬は、バレエシーズン。

いろんな場所でいろんな演目を上演している。

一度だけバレエを見に行ったが、

中国ならではの演出に拍手喝さいだった。

  

 

中国には京劇・雑技に限らず、民族舞踊が山ほどあり、

それらについての知識を得たいと常々思っていた。

そして、いろんな舞台を見に行きたいと思っている。

 

もしかしたら、その舞台の裏側は

とても哀しい、辛い世界があったとしても・・。

 

 


だから、そういう情報をこの雑誌から・・と思っていた・・。


 

・・

が・・。


 

・・

む?

むむ~~~??


 
                 ↓ ↓ ↓

表紙
 

 

○ ・・・STIGE

× ・・・STAGE

 

 

 

・・そうです。

 

見間違えました。

 

 

ぱっと見て「STAGE(ステージ)」と・・。

 

ちなみにPRESTIGEの意味は「威信・名声」・・。

 

 

 

名声ある名士(仕)のための本なのだよ・・。

 

 


 
・・・

この雑誌にはオマケが付いていた。

 

 

おまけ
 

 

名士に贈るシガレットケース!!

 

・・

いらんがな!!

 

 


・・だから、袋入りで、事前によく見られなかったんだ~♪

とか弁解してみたり・・。

 

 

ちょとアホ丸出し・・。