マンズー
春節休みが終わってから、
ワタクシはまた懲りずに家庭教師を再開した。
以前の老師(先生)とは別の方なのだが、
たまたま話があり、これも縁と家庭教師をお願いした。
その老師、
「私はマンズーです」と言った。
マンズー?
マンズーって何だ?
音で聞いても分からないときは
字を書いてもらうのが一番。
老師がノートに書いてくれたのは
「満族」
なるほど!
「私は満族です!」ってことだ。
以前の老師は朝鮮族、今回は満族。
今まで考えたこともなかったけれど、
中国は多民族国家なんだ~・・。
マレーシアでは顔立ちや服装で、
明らかに民族が違う!というのが分かった。
・・が、北京では、言われないとわからない。
前金を払うに当たって、
その老師は、身分証明のために、
成人中国人なら必ず持っている
身分証明書を見せてくれた。
パスポートみたいなものだろう。
名前の横に民族の欄がある!
ついでに18桁!のID番号!(これ覚えてるのかな~?)
今回の老師も前回の老師も、
街中を歩いている人と全然違いがない。(ように見える)
話す言葉は北京語だし、宗教的な制約や文化的習慣もなさげ。
見たところ、今どきのオシャレな北京っ子だ。
自分から「私は満族です」と申告するのは、
それが自分のアイデンティティによるものか
中国人の義務なのか、今のところ分からない。
その辺を、今後いろいろ聞いてみたいと思う。
殿は現地スタッフの雇用面接に同席する。
(面接は日本語で行われるのだ。)
履歴書にも、やはり「民族」の欄がある。
殿の会社の中国人はその履歴書を見て、
「ああ~●●族かー」
と、続けて民族的特徴をポロリとこぼすらしい。
満族の場合は
「満族だから酒強いはずですよ、きっと。」 笑
老師は若い頃(今も若いが・・)は
白酒を一本飲んでいたと言う。(アルコール度50度くらい)
そしてお酒大好き!らしい。
ちなみに老師は女性。
漢民族文化に同化してしまったように見えて、
満族の血は脈々と受け継がれているんだね。
文化の伝統を共有することによって歴史的に形成され、
同属意識を持つ人々の集団。文化の中でも特に言語を
共有することが重要視され、また宗教や生業形態が
民族的な伝統となることも多い。社会生活の基本的な
構成単位であるが、一定の地域内に住むとは限らず、
複数の民族が共存する社会も多い。
広辞苑より