野生の王国 ~黄昏の人~
ボルネオ島よりはるばる王国へ
住民登録をしたもうお一方。
この愛らしい姿。
頬ズリしたくなるようなこのドテッ腹。
実物は・・・
デデ~ン!!
テングザル!!
あられもないこの姿!
チ●コ丸出し!!
しかも自分の腹に刺さってるよ~!!
それが俺様流!
ボスの貫禄です!!!!
マングローブの森でしか生きられないテングザル。
サンダカンの郊外では
パーム椰子のプランテーション(大規模農場)の一角に
保護区を設け餌付けを行っている。
ここでも観光客が餌付けを観察できるのだ。
このテングザル。
NHKの番組で見たことがあったのだが、
しぐさがなんとも人間臭いのだ!
「よっこらしょ~」
・・・ビールかワンカップを
片手に持ってそうな勢い。
めちゃくちゃオッサンだ!!
遠目に見てもオッサン!
しかも服を着ているように見えるのが面白い。
しかし・・彼は
グループの猿達がエサを漁っている間、
高枝に登り、さりげなく周囲を監視。
さすがグループのボス。
掴み取った地位に恥じない立派な態度!
グループをまとめ、平和を維持する
責任ある行動!
グループに危機が迫ったときには!
自分の危険を顧みず・・
「じろじろ見てんじゃねぇよっ!!
向こうに行きやがれ!人間風情がっ!!」
・・
カッコいい・・。
「ングッングッ・・・」
食べ方はちょっといただけないが、
彼は男の中の男だ・・。
農場拡張による住む場所の減少と密漁で
絶滅の危機に瀕しているテングザル。
人の手による保護が無いと、種の維持が困難な状態だ。
種としてはすでに黄昏の時期に差し掛かっている。
ラブックベイ・テングザル保護区
人間に慣れて、自然への適応能力が失われる・・
そんな指摘もあるこの施設。
ただ見るだけ。
ここではそれすらも自然破壊なのかもしれない。