冬至 | 北京妄想王国

冬至

今日は冬至。

中国のカレンダーにも「冬至」とある。

日本の、かぼちゃを食べたりゆず湯に入ったりするような

中国オリジナルの習慣はあるのだろうか?



昨年の今日、ワタクシは初めて大陸にやってきた。

そこで、ワタクシはこの北京で、

遠く霞む地平線から昇る朝日を見た。

「日本は日出づる方面の国なのね~」

と、ぼんやり眺めていた。

 

あれから一年たったんだ~・・・。

 

 

先発して、すでに3ヶ月北京で暮らしていた

殿のところへ下見がてらやってきたワタクシ。

3ヵ月後の渡中は決定していたにもかかわらず、

その時もワタクシはず~~~っと思っていた。


北京に行きたくない!!

日本で暮らしていたい!

阻止することはできないだろうか?

 

 

仕事をやめたくなかった。

勉強して、やっと一歩やりたい仕事に近づいたのに。

その為の努力も使った時間もお金もぜ~んぶ水の泡。

持病の治療も中断。それによる悪化は必至。

 

上京して数年。

やっとできたお友達とも別れることになる。

またゼロからのスタートか~。


 

結婚するとき、これからは

自分の意思と反する、環境による人生の方向転換に

身を任せないといけない事が多々あるだろうなぁ。

・・・と、ある程度覚悟はしていたのに、

実際にそういう立場に置かれたら、

全然納得できない。

 

赴任が決まった日からずっとブルーだった。

北京に何一つ希望はなかった。 

 

 

そんなワタクシが今、北京にそこそこ順応して

それなりに生活している。

 

言葉はまだまだできない。

でも、できないなりにコミュニケーションをとっているし、

腹が立つときは、運ちゃんや店員と喧嘩することもある。


 

日本への未練はまだあるし、不満も多々ある。
それでも、今は前向きだ。

 

そのうち、本当に心から

北京で生活できてよかった~

と思う日がくるかもしれない。 

 
 

 

ワタクシのパソコンの壁紙はずっと、

その日に見た朝日の画像だ。

 

ネガティブな気分で撮った写真なのに、

吉兆に満ちている(ような気がした)。

太陽は驚くほど大きく、神々しい。


 

「何かいいことあるかもな~」

そして

「初心忘るべからず」


そう思わせる大切な一枚だ。


 

朝日

 


・・・

この北京の旅で少しあきらめはついた・・と思う。

 

しかし・・・

 

日本に戻って数週間後、

渡中のための健康診断で、この数日の滞在中

ばっちり肝炎をいただいていたことが発覚。

 

その後、肝炎と戦いながらの引越し準備という

悪夢が待っていようとは、このときはまだ知らない・・。