お粥パラダイス! | 北京妄想王国

お粥パラダイス!

中国に来て美味しいと思ったもの。


高級広東、飲茶、四川にダック、

さらに巷の中国家庭料理。

どれも美味しかったけれど、

一度食べたら、しばらくいいかな~と思う。


油っこい上に、(マジですごい量の油!)

北京の味付けは塩っ辛く、濃い。

食べた翌日は胃もたれか下痢。

長期的に見ると、成人病街道まっしぐらだ。

 

中華は美味しいけれど、ハラ痛・成人病と隣り合わせ。

ワタクシにとっては、ちょっと危険な火遊びだ。←?



そんなワタクシが2日に一回は食べている中華料理がある。


それは お粥!

 

 

もともとお粥は大嫌いな料理の一つ。


 

虚弱な子供時代、入院を繰り返していたワタクシは

塩すら入らない三分粥が毎日のご飯だった。

 

今でこそ、噛み締めるほどに口に広がる

米の甘みを堪能できる大人舌に成長したけれど、

当時のワタクシにとっては、ただの不味い米汁


お粥を見ると、当時のつらい闘病生活を思い出し、

口に入れる気が起きない。

ましてや、お金を出して食べるなぞ言語道断!

と思っていた。


 

それなのに、北京に来てから

お粥はワタクシの大好物に変わった。

今までの思いをぶつけるかのように、喰いまくりだ。


なぜそんなに好きになったのか。

それはお粥がお粥っぽくないから。

お粥の暗~いイメージ(あくまで私的な)が

全くなかったから!

・・・だと思う。 

 

 

ワタクシのお粥のイメージを覆す

お気に入りのメニューの数々をご紹介しよう!



 八宝粥   

 八宝粥

 

お粥が好きになるきっかけになったメニュー。

店によって味が若干異なるけれど、

甘くないぜんざいのような味。

中にはアズキ、ナッツ(のようなもの)、なつめ、

などなど、実モノがゴロゴロ入っている!


女性には必要な栄養分がしっかり入っているので(中医学より)

「血が足り~ん!」というときには、必ず食べるようにしている。



 三色粥

 三色粥


先日初めてオーダーしてみたお粥。

緑、赤、白、のコントラストがとてもキレイ。

赤色はなんとトマト!

酸味のあるさっぱりしたお粥は、ちょっと洋風なカンジ。


 
 黒胡麻粥
 黒胡麻粥

 

真っ黒のお粥!

すり黒胡麻がたっぷり入って香ばしいことこの上ない。

上にのっているのはピーナツを砕いたもの。 

やわらかいお米に混ぜてあるので、

胡麻特有のモッタリとした重さが無い。

温かいデザートのようなお粥だ。

 
 

そのほかにも、かぼちゃのお粥、杏仁のお粥、紫米に麦芽などなど

数十種類のお粥メニューが並ぶ。 

栄養満点で見た目もきれい。その上、消化抜群。


さらにうれしいのはお値段。

上記お粥は5元。(75円)

えのき一パックが4.5元することを考えると、

家でご飯をつくるより、外でお粥を食べる方が断然安上がり。

24時間営業のところも多いので、時間を選ばない。


 

中国へ旅行に来た際、

豪華中華料理三昧もいいけれど、

街のお粥やさんで、

ヘルシーな中国の味を堪能するのもオススメだ。