僕は君より
20センチも身長が高くて
君はいつも
上目づかいで僕を見上げてた
黒目がちなその瞳に
僕はとても弱かった
何でもいうことを聞いてあげたくなる
君の目を覗き込むと
まるで
漆黒の闇のよう
吸い込まれてしまいそうになる
君は僕をどこへ連れて行ってくれるんだい
いつも死にたい死にたいと言っていた君
君の闇に僕も連れて行ってくれるかい?
よろこんでお供しよう
でも僕は
君の手を引いて
はぐれないように
街を歩こう 緑の中を歩こう
僕と一緒に
もっと僕を見て
死にたいなんて言わなくてもいいように
一緒に寝ておきて
いろんな所にも行こう
いいところがあるもんだよ
この地球(ほし)にも
その漆黒の瞳で
よく見てごらん
この地球を
この日本(くに)を
この僕を
一緒に歩こう
いつか本当に神に召されるまで