自由の風 |    しおじのし

   しおじのし

  ー裏路地の one dropー

なにをも考えずに
過ごす休日だって そんなに悪くない。
自由の風が 一日中部屋に入るよう
五月の窓を開けておいた。

何気ない外から聞こえる会話
窓辺の風にのって
レースのカーテンをくすぐるように
クスクス…
クスクスと僕の部屋に届くのだ。

自由の風よ 初夏の風。
僕の腕を掴んで 街へといざなう。
何も考えず 縛らない風よ。
これまでとこれからを決めず認めない
自由の風よ。