三日月 |    しおじのし

   しおじのし

  ー裏路地の one dropー

長く続く階段を登った先には
大きな三日月が待っていた。

そのままにやりと眺めながら
夜行列車に乗った私を
窓ガラス越しに差し続ける。

何をしに来た。
何をしに来た。

無知で無力な私を照らす。
お前の笑顔は嘘をつくだろう。
にやりと笑うは嘘の日だろう。

闇夜を照らすよな嘘をつく、
私は必死に逃げるのです。
にやりと笑う三日月が
さっき捨てた嘘を照らす前に。