石畳の山道
その一つ一つ
包む様に生きる苔
霧雨の露
杉の葉の蒼き香り
あの涙は、
知らぬ間に山の尾根をつたい
今 君の足元に。
石の湿りに足をとられながらも
君は歩く。
君の悲しみは、
気づけば足元まで濃霧で覆い
私の視界を塞ぐ
いくらか体温を奪われても
私は行く。
今見えるものが闇のようでも
君は きっと山頂に立つのだ。
石の湿りに足が滑っても
1つ1つに手を添えれば
大きく丸く 暖かだ。
さあ。
箱根路の八里を超え
暖かな故郷を目指そう。
峠から目に入る景色は、
晴れた空に重なる駿河
青き母なる富士だ。