蒼河 眼下に流る冷たき河の その満々たる水量。 小舟は さゆさゆと 羽毛の如く浮かぶ湯気に 掬われて掬われて 掬われて進む。 河港で手を振る姉様たちに ―きっと帰ります。 舳先に立ち手を合わせる。 見知らぬ姉様の背負う子に 祈るは未来か。 四子のすこやかなる祈りを 連なる山の粟生に託して ―いってまいります。 さゆさゆと 足元に川音を奏でながら。