さて、今日も上野のお話。とはいえ、昨日まで書いたのは12月のお話。今日はやや撮って出しの節分の日。続きものではないので、勘違いしないでね。
節分の日に寄席へ出かけると、豆まきの振る舞いがあるとずっと以前に聞いていた。そこで、ここ数年機会があれば、節分の日の予定を空けて、寄席に出かけている。今年は昨年もこの日に訪うた鈴本演芸場へ。昼の部 柳家 喬之助師主任の番組である。
演芸場のHPでは、節分の豆まきがあることの告知がなされている。
恒例の朝から一杯ひっかけての参戦である。11時過ぎに偵察がてらに、演芸場の通りの向かいに行ってみたらもう数人が並んでいる。開場は12時の予定だが、この調子で並ぶと少し早まるのかな。ま、まだ行列はそれほどの長さではない。アメ横をもう少しばかりブラブラとして。11:20頃行列の後ろに着いた。この長さじゃ、30分の繰り上げはないだろうなぁ。11:45くらいの開場じゃないかと予想を立てる。
ほぼ、その予想時刻に入場が始まった。
それぞれ券売機で入場券を買うので、割と時間がかかる。逆にあとからチケットを買った人に抜かされる心配もない。まかれる豆や手拭いを受け取りやすい前方席に陣取ることができた。
この日の顔付けはこんな感じ。初めてという方も多い。
全部を紹介するわけにもいかないので、いつものように印象に残った方を。
私が落語にはまったのは、実は本からである。中学生くらいの頃だっただろうか。興津要さんの古典落語(上下)から始まる数冊(文庫本)を読んで、落語の筋を知った。当時、噺家といえば(当時は落語家と認識していたな)TV番組の「日曜演芸会」(こっちはもう少し前か)や「笑点」でしか見たことがなかった。大喜利が中心だったので、いわゆる落語としての話を耳で聴いたのはほんのわずか。
寄席で落語を聴くようになって、この興津さんの本が基準になっている。この本に取り上げられていた噺ならば筋を知っている。読む落語と聴く落語、噺家さんごとの違いやアドリブ、全然違うのだけれども。一方、この本になかったものは初耳となる。
そして、そもそもが寄席に行くのだって、年に数回。当たり前だがそういう知っている話もあれば、タイトルすら知らない噺もある。もちろん、新作にいたっては全部初耳である。
この日の開口一番は、柳亭 市遼さん。開口一番というのは、前座さんが開演時間の前に登場して演じている。彼のやった「狸鯉」は初めて聴く話だった。狸が恩返しに化ける噺はいくつかあって「狸さい」や「狸札」は知っていた。へぇ、こんな噺もあるんだ。
弁財亭 和泉師は高座を見るのも初めて。新作の方だとうかがってはいた。演じられたのは「匿名主婦只野人子」。マルエツ(プチだったかな)に勤めるパートのおばちゃん、そしてその実態は・・・女性しか演じられないな、こりゃ。面白かった。
順序は違うが、入船亭 扇遊師の「一目上り」と春風亭 正朝師の「悋気の独楽」は、お二方とも大好きなんだ。噺ももう練られていてね、いい感じ。
柳家 小ゑん師の「ぐつぐつ」。この人の高座で初めて聴いたのが、これだった。まだ新作を聴きなれていない頃で、こんな噺で話し方の落語もあるのねと驚いたことを思い出す。
すず風にゃん子 金魚 お二人の漫才。やっと会えたよ。何年ぶりだ。大好きなの。
こちらが2024年の謝楽祭の時に写真を撮らさせていただいた金魚ちゃん。この頭に飾りをつけて高座に上がるのが、トレードマーク。節分に合わせて、鬼のお面と豆を盛った升を頭飾りにして登場。イオンで調達したって言ってたな。
話の筋も何にもないの。モデルと名乗って高座をぴょんぴょこ跳ね回り、相方のにゃん子ちゃんを「実は男なの」と言ってみたり、代わりに体の柔らかい後期高齢者と言い返されたり、・・・ちゃんとゴリラにもなってくれました。お客からお約束のバナナをもらってそれを食べ始めるのもいっしょ。一度でいいから、最前列に座って金魚ちゃんにバナナをあげたいのが夢。
(何書いてんだかわかんないでしょ・・・)
そして、トリの柳家 喬之助師。「品川心中」を熱演。この噺、2年前に柳家 喬太郎師で聴いている。しかも同じようにトリで。この奇縁を書くのは、喬之助師が喬太郎師の弟弟子だから。もちろん、噺ぶりは全く違っているけどね。ただ、時間の都合なんだろうなぁ、前半の心中未遂あたりで〆ているところはおんなじ。一度、後半の復讐編もしっかりと聴いてみたいなぁ。
そうそう、豆まきだけど、今年は残念。豆も手拭いもゲットできず・・・
この日の吞み喰いは、また後日。それを書く前にまた上野に行っていたりして・・・(こういうのを悪循環という)






