またしても~KAZさんのblogのリブログ。

 

素敵な「せんせい」のお2人~❤❤

 

KAZさんの記事はちょっと前なんですが、

今頃書いてみたんです~すみません。

ありがとうございます!


 

 

「大ちゃん先生、また明日ねー。」

「おう、気を付けて帰れよ。」

 

元気よく挨拶して帰っていく

生徒たちに手を挙げながら

大輔は階段を上った。

 

2階の2-4の教室。

そこにいるはず。

 

「先生、また明日ー。」

 

数人の女子生徒が

その教室から出てくる。

 

教室の中に手を振りながら、

さざめくような声で笑い合う。

 

そして、顔を突き合わせて。

 

「やっぱカッコいいよねー。」

 

相変わらず。

人気のあることだ。

 

と、噂の当人が窓から顔出す。

その手にはノート。

 

「こら、忘れ物。」

「きゃあ、先生ありがとー。」

 

手渡された生徒が悲鳴のような

高い声を出す。

 

アイドルかよ、

少し呆れた気分で見ていると、

その人と目が合った。

 

「あ、渡辺先生・・。」

「あー大ちゃん先生だー。」

 

こちらにはまた随分と気安いこと。

大輔は苦笑した。

 

「ほら、さっさと帰れよ。」

「はーい。先生さよならー。」

「大ちゃん、また明日ー。」

 

賑やかな声と足音が去っていく。

 

廊下も教室も生徒たちが帰ってしまうと

別世界のように静まり返る。

 

寂しくもあるけど、

この落ち着いた空間は嫌いじゃない。

 

「すみません、渡辺先生。

部活の打ち合わせでしたよね。」

「はい。浜尾先生は時間、大丈夫?」

 

はい、と

頷きながら微笑む顔は確かに綺麗で、

女子生徒が騒ぐのも分からなくはない。

 

「移動するのも時間かかるし、ここで話そうか。」

 

教室に入って、

2人で机をはさんで向かい合った。

 

「えーと、県大会まであと少しなんで、

できるだけ、練習時間を

取ってやりたいんですよ。」

「はい。せっかく行けるんだし、

勝たせてやりたいですよね。」

 

2人は、部活動の担当が

同じ男子テニス部の顧問だった。

大輔が主、彼が副顧問だった。

 

大輔は、この学校に

体育教師として赴任して3年目。

浜尾先生は、この春から

英語教師として来たばかりだった。

 

彼が、最初の挨拶で壇上に姿を見せた時の

学校中の女子(女性教師も含む)の反応は

既に語り草になっている。

 

あんな大きな声が出せるんだと、

日頃、生徒たちにいくら挨拶を強要しても、

全く元気のない反応しかもらえない

多くの教師は脱力したものだ。

 

「まあ、イケメンには勝てませんよ。

仕方ありません。」

 

励ますように大輔が笑うと、

 

「はー?渡辺先生がそれを言いますか?」

 

と逆に突っ込まれた。

 

「去年の女子マラソン大会、

真面目に参加する生徒率、

引き上げたの渡辺先生ですからね。」

「そうそう。先生が立哨の時だけ、

女子の欠席遅刻が圧倒的に

少ないですからね。」

 

大輔は苦笑した。

生徒に人気があると言われるのは

悪い気はしないけど。

教師として、その仕事でこそ

評価されたいのだが。

どうしても、人気の話が先行する。

 

そして、それ以降、大輔と彼は

学校内の生徒の人気を二分する教師、

と言われている。

 

「大丈夫です。この日は全部出られますから。」

 

スケジュール表を見て、そう言う彼。

また、無理してる。

大輔はため息をついた。

 

「浜尾先生、委員会への報告書、

まだですよね?」

「あ・・・。」

 

顔を上げて、動きが止まる。

 

教師の仕事は多岐に渡っていて、

授業をしていれば済むわけではない。

 

部活動もあるが、それ以外にも

教育委員会からの調査物や報告書、

保護者への対応、研修の準備など

あげればきりがない。

 

しかも彼は今年来たばかり。

勝手が分からないこともあって、

苦労しているのが伝わってきた。

 

残業も一番最後まで残っているようだし、

机の上の書類が積み上がりつつあった。

 

同じ学年担当で、職員室での席も隣なので、

その辺りが分かってしまう。

 

また、授業も工夫をしてやっているようで、

生徒の成績が目に見えて上がっている。

元来真面目な性格なのだろう。

人気もあるので、生徒たちへの対応にも

かなり時間を取られている。

 

「あまり、無理しないでください。」

「すみません・・・。」

「あ、怒ってるんじゃなくて。」

 

大輔は微笑んだ。

 

「心配なんです。浜尾先生、

頑張り屋さんみたいだから。」

「え・・・。」

 

眼鏡の奥で、

見開かれた目。

さっと染まる頬。

 

夕暮れの教室で。

夕日に照らされてはいたけれど、

赤くなった頬は、光のせいではなかった。

 

「す、すみません。」

 

赤くなった彼が謝る。

 

「いえ、こちらこそ。

変なこと言いました。」

 

躊躇いと沈黙。

なんだろう、この感じ。

 

「あ・・・、とりあえず、俺が部活に出られるときは、

浜尾先生は仕事に専念されてて大丈夫です。」

「ありがとうございます・・。」

「予定表、改めて作って渡しますね。」

 

言いながら、大輔は立ち上がった。

彼も慌てて立ち上がる。

 

「とにかく、あまり無理を・・。」

 

ふらっと彼の体が揺れて。

倒れそうになるのを、

大輔は咄嗟に支えた。

 

その瞬間、彼の頭が

目の前に倒れてきて。

かわしたつもりだったが、

大輔の唇がその頬に当たった。

 

まるで、キスするみたいに。

 

「あ、ごめん・・・。」

 

急いで離れたら、

またふらついたので、腕だけ支える。

 

「あ・・・。」

 

真っ赤な顔が目の前にあった。

 

「ご、ごめん・・事故だから。」

「・・いえ、支えてくださって、

ありがとうございます・・・。」

 

腕を離すと、深々と頭を下げる。

 

「職員室に戻ります。」

「ああ・・・。」

 

廊下に出ると、気温が下がっていた。

 

無言で、歩いていく彼。

なんだか悪いことをしてしまったようで、

大輔は声をかけられず、

一緒に行くこともできなかった。

 

少し、時間をおいて職員室に戻ろう。

そう思って、校内を見回っていると、

廊下で話している女子生徒たちを見かける。

 

「こら、今日は早く帰る日だろ。

いつまでダベってんだ。」

「あ、大ちゃんーっ。」

 

本当に気安いな。

大輔は呆れて笑ってしまう。

 

「今ね、浜尾先生の呼び方、

話してたの。」

「呼び方?」

 

顔を見合わせて

楽しそうな女子生徒たち。

 

「まお先生ってどう?」

「まお・・・ね。ってか、

そういう愛称っているか?」

 

そんな暇があるなら、

勉強するとか…と言いかけてやめる。

 

「え、だってあだ名で呼ぶって

親密さが増すじゃん?」

「そうそう、仲良くなったなーって感じ。」

 

親密になりたい女子たちは

キャアキャア盛り上がっている。

 

「あー分かった分かった。

とにかく、もう帰れ、お前ら。」

 

手で追い払う仕草を見せると、

不満そうな顔をしながらも、

帰り始める。

 

「でも、大ちゃん先生も愛してるよー。」

「妬かないでねー。」

 

手を振って、ため息をついた。

元気がいいことを、喜ぶべきだろうな。

苦笑しながら職員室に戻り、

ドアを開ける。

 

広い職員室には、誰もいなかった。

 

そういえば、今日は専門会議があった。

関係者はそれに行っているのだろう。

 

そして、関係ない教師達は

早く帰ったに違いない。

帰れるチャンスを

みすみす逃すことはない。

大輔も、片づけて帰ろうとした。

 

その時。

 

隣の席で、机に

突っ伏している人物に気づいた。

 

「浜尾先生?」

 

声をかけても、反応がない。

軽く揺すってみても、動かない。

よく聞くと、寝息が聞こえてくる。

 

「先生・・?」

 

見れば、眼鏡をかけたまま寝ている。

疲れてるな・・・苦笑しながら、

手を伸ばして、起こさないように

眼鏡を外した。

 

「ん・・・、大・・ちゃん・・先生・・・。」

「え・・・?」

 

思わず、その寝顔を見つめる。

 

『あだ名で呼ぶって、親密さが増す・・・』

 

女子生徒たちの声が蘇る。

 

 

俺の、生徒たちの間での愛称。

自然に寝言で出るくらい、

呼んだことがあるのか?

その呼び方を。

 

 

彼の体の脇に手をついて。

耳元に顔を近づける。

 

そして、小さく、

囁いてみる。

 

「・・まお・・・。」

「・・ん・・・。」

 

彼が、僅かに身じろぐ。

 

さっき、偶然。

唇で触れた

滑らかな白い頬。

 

その感触を思い出して。

 

そっと顔を近づける。

 

それから。

もう一度、触れてみた。

 

今度は、もう少し、長く。

彼の温もりが感じられるくらいの間。

 

「う・・・。」

 

ゆっくりと目が開いて。

彼が起きた。

 

慌てて身を引いた時。

自分を見つけた彼の顔に

笑顔が広がった。

 

まるで、花が咲くように。

 

「先生・・・。」

 

ああ、そうか。

すっと、納得するものがあった。

 

そうだ、この笑顔に惹かれていた。

ここに来た当初、初めて話した時に

見た、その笑顔。

 

「浜尾先生・・・。」

 

仕事が忙しくて、

彼は疲れた顔ばかり

しているようになって。

 

だからずっと思っていた、

あの笑顔がもっと見たい。

 

「・・まおって、呼んでもいい?」

「え・・・?」

 

笑顔が見たい理由。

それも、分かってしまったから。

 

「まお・・ですか?」

 

頷いてほほ笑む。

一瞬、躊躇う表情。

でも。

 

「・・いいですよ。」

「良かった・・。」

 

すっと体を近づける。

そしてまた耳元に囁いた。

 

「だから、俺も『大ちゃん』でいいよ。」

「え・・?」

 

驚いた顔が見つめてくる。

もう、知ってるよ。

呼んでくれてたこと。

 

「呼んでたよ、俺のこと。寝言で。」

「!」

 

口を押えて、みるみる赤くなる顔。

どうしよう、可愛い。

 

大輔は笑って、もう一度

室内に視線を走らせた。

 

誰もいないことを確認して。

 

「可愛いね、『まお』先生。」

 

彼の口元を覆う手を外すと、

そのまま口付けた。

 

 

嫌がらないよね、

浜尾先生。

 

だって、あなたは。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

なんだ~これ。

やっぱり私に設定ありきの

創作は厳しいっす・・・。

変だし~長い~。゚(T^T)゚。

 

今まで苦手意識があって、

彼等ではない別の役を設定をして

妄想を書いてみたことないんです~。

 

皆さん、そういうのをとっても

上手に書かれていて、

すごいな~と思うんですが~

やっぱり難しい・・・。

 

KAZさんにOKを頂いたので、

載せてみましたが・・・

 

凹んでます~。

 

 

・・・でも。

部活の顧問もだから~

お泊りある遠征試合で。

 

ホテルの手違いによる、

シングル2つのはずが

まさかのダ〇〇とか。

 

一緒にお風呂入ろ~とか。

 

調子に乗って色んな

妄想だけはしておりました。

ヤバいヤバい・・・(笑)

 

 

KAZさん、すみません~

ありがとうございます!