一体、いくつ食べるんだろう。
いくら美味しくても、甘いものなんて、
そんなに食べられないけどな・・・。
雄大が大好きなフルーツを
飽きることなく食べ続けている。
幸広は、それを感心するように
眺めていたのだが。
宝石のように美しい淡い緑色の果実が、
柔らかそうな唇に包まれて、消えていく。
その、絵のようにキレイで、
艶やかな仕草から目が離せなくなって。
「幸も食べる?」
「え・・あ・・いや、いいや・・。」
雄大に話しかけられても、
一瞬反応できなかった。
見とれていたことに
気づかれているかな。
「でも、幸、さっきから
すごく食べたそうに見てるけど?」
「そうだっけ?」
食べたいのは、その果実を含んでいる
唇の方なんだよな。
柔らかくて、とっても甘そうな唇。
今、口付けたら、どんな味がするだろう。
・・・それにしても、ホントによく食べる。
こいつの体の水分は、きっとこの
フルーツでできているに違いない。
「よく飽きないな・・・。」
「俺、好きになったら一途なんだよね~。」
雄大は笑いながらまた、一粒口に運んだ。
そして、唇にくわえたと思ったら、
幸広のシャツを引っ張って、顔を近づけてきた。
キスをするようにして。
唇のシャインマスカットを、
幸広の口に滑り込ませた。
「美味しい?」
口の中に甘くてみずみずしい味が広がる。
「うん、美味しい・・・。」
これは、お返ししないとな。
幸広は一粒手に取ると、
雄大の唇の間に押し込んだ。
「ええー、口で入れてくれないの・・・」
雄大が不満気に言う途中で、
その唇を奪う。
やっぱり、この柔らかさは最上だ。
そして、シャインマスカットの味は、
雄大の口で味わう。
「幸・・・。」
「俺は、こっちの味の方が好きなんだ。」
だから。
雄大が食べたシャインマスカットを、
何より甘いその味を。
俺は、雄大の唇から味わうことにした。
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シャインマスカットの話題に
乗ってしまいました~。
D様、ありがとうございます~。
もう一つのスイーツネタでした。