SNSで知って読んでみたかった小説、ザリガニの鳴くところを読みました。

2021年本屋大賞 翻訳小説部門第一位の作品だそうです。

筆者は米国の動物学者ディーリア・オーエンズです。

米国ノースカロライナ州の湿地を舞台にした逞しく生きる孤児の少女カイアの成長譚かつ恋愛、ミステリの要素もある本作品。

厳しい自然を生き抜く動物の精緻な記述と海に面した湿地の変化に富む豊かな生態系の記述が作品を通して通奏低音のように紡がれることで、人々のドラマを浮き上がらせ、かつ多くの要素のある物語にまとまりを与えています。

自然から力を得ながら自然とともに逞しく成長してゆく少女が現在の私にも重なるところがあり、引き込まれて一気に読みました。

古びた村の建物や人々が集まっておしゃべりしている様子は住んでいる国と多少の共通点があるので想像しやすかったです。

料理や食事の説明も共通点があって頷ける部分もありました。

年齢を重ねる中様々な経験をすることで、読書をより楽しめるようになったと感じます。


私は元々強い女性の物語が好きです。

そうした物語のひとつ、風と共に去りぬの舞台はノースカロライナ州のお隣ジョージア州。

主人公のスカーレットといい、本作のカイアといい、不器用ながらも前向きな泥臭い逞しさを感じます。

南部の風土がそうさせるのでしょうか。

いつか行ってみたい米国。やりたいことは増えます。


まずは近所の沼地を目指そうかな。

海と違って派手さがなくあまり人を寄せ付けない、多様な野生生物が生息し人と交錯する場所へ。

カイアが見た風景を探しに。


本日も読んでくださってありがとうございました。