ゆう@子育てパパ

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全日本チンドンコンクールは最終日の5日、富山市の県民会館で本戦を行い、チンドン芸能社美香(東京)が初優勝した。富山商工会議所、富山市主催、北日本新聞社など後援。
全国のプロ30チームのうち、予選を勝ち抜いた8チームが本戦に出場。トーナメント形式で行い、技やアイデアを競った。決勝のテーマは「北陸新幹線開業」で、チンドン芸能社美香は、太鼓や鉦(かね)を鳴らしながら「輝け我らの北陸新幹線」などとにぎやかな口上で盛り上げた。アダチ宣伝社は、替え歌に合わせて沿線の駅を紹介した。
新設の「かがやき賞」には、卯の丸(大阪)北沢宣伝社(東京)宮崎花ふぶき一座(宮崎)ダースコちんどん隊(秋田)が輝いた。
三重県から妻と2人で訪れた和田行雄さん(66)は「チンドンマンは楽器もうまく、表情も豊かで素晴らしかった」と笑顔を見せた。
雨のため、松川べり練り歩きは中止となり、大パレードは会場を平和通りなどから、中央通りや総曲輪通りに変更した。チンドンマンを一目見ようと通りには大勢の人が集まり、軽快な音楽と口上を楽しんだ。
▽3位=かわち家(長崎)囃子家(大阪)▽敢闘賞=遊舞台(東京)鶴丸、政丸(大阪)こんぺい党(福岡)
■観客一部入場できず 主会場、県民会館に変更で
全日本チンドンコンクールの主会場はことしから県民会館に変わり、昨年に比べて収容人数が約5分の1になった。最終日の5日は立ち見客が出るほどの盛況ぶりだった半面、ホールに入れなかった来場者から「生で見たかった」と残念がる声が相次いだ。
昨年までコンクールの予選と本戦は、約5千人が入る富山市総合体育館で実施。ことしからは市中心部のにぎわいにつなげようと、会場を座席数約1100席の県民会館ホールに移した。
5日午前に始まった本戦は常に満席状態。通路に座っていた富山市雄山町の主婦、布村友枝さん(67)は「こんなに混んでいるとは思わなかった」。ロビーではホールに入れなかった来場者がテレビ中継に見入っており、新潟県十日町の久保田奈津美さん(13)は「真剣勝負を生で見たかった」と話した。
主催者側は「会場を変更したことによるさまざまな影響を踏まえ、次回大会がより良くなるよう努めたい」と話した。
北日本新聞社