早めの判断お願いします。  (~_~;)
ゆう@子育てパパ


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 13日夜から14日未明にかけて県内に最接近した台風19号で、避難情報や休校をめぐって市町村の対応が分かれた。高岡、南砺両市は一部に避難準備情報を発令。高岡市は14日、全小中学校を臨時休校し、射水市と入善、朝日両町は授業の開始を遅らせた。一方、他の自治体は平常通りだった。判断を分けたのは夜間に最接近するとされた時間帯。「早めの準備が必要」「夜は二次災害を招く」。幸い今回は大きな被害はなかったが、相次ぐ自然災害に臨機応変に決断することが求められている。



 高岡市は13日夕、土砂災害が発生すると孤立する恐れがある9地区の267世帯に避難準備情報を出した。判断材料の「県土砂災害警戒情報支援システム」では、3時間後までの危険度しか分からず、「台風が接近する前に、準備を促したかった」と言う。南砺市では平、上平、利賀の全域と福光地域の一部の1384世帯が避難準備情報の対象となり、両市で計14人が公民館などに避難した。



 小中学校と特別支援学校を休校とした高岡市教委は「結果的に想定したほどの暴風雨ではなかったが、念のため早めに判断した」と言う。一方、氷見市教委は10日の時点で自宅待機とすることを決めていたが、登校時間帯は台風の通過後になるとして通常通り授業を行うことにした。



 7月に豪雨被害のあった魚津市は避難情報を見送った。市の防災担当者が13日夜に2度会議を開いて検討したが、「気象予報が避難レベルに達しておらず、夜の避難は二次被害を招く恐れがある」と結論付けた。



 夜間の避難の遅れが被害拡大をもたらした8月の広島市、昨年10月の東京・伊豆大島の土砂災害を踏まえ、政府は9月、市町村向けの避難情報ガイドラインを見直し、「空振りを恐れず、早めに出すこと」を基本とした。



 南砺市総務課は、夜中の避難は危険が伴うとした上で、「常に最悪の事態を想定し、適切な対応を心掛けていきたい」と話している。





■最大瞬間風速 泊で26.4メートル

 台風19号で県内は強い風や雨に見舞われた。最大瞬間風速は朝日町泊で26・4メートル、高岡(伏木)で23・5メートルを観測。高岡市では87歳女性が強風で飛ばされた傘を追い掛けて転倒し右足骨折の重傷を負ったほか、同市四屋の神社でイチョウの木が倒れ電線に接触した。県によると滑川、射水、上市、立山の4市町で収穫前のリンゴ約1・3トンが落果する被害が出た。



 強い雨が降り、1時間雨量は立山芦峅で23・5ミリ、砺波で22ミリを記録。降り始めの13日午前2時から台風が遠ざかった14日午前11時までの総降水量は立山芦峅174ミリ、五箇山151・5ミリ、高岡72・5ミリ、富山71・5ミリ。2010年から観測を始めた立山芦峅では14日午後7時半までの24時間雨量が観測史上最大の195・5ミリとなった。



 南砺市の県道福光・上平線では14日午後5時50分ごろ、長さ20メートル、幅5メートルにわたって斜面の土砂が崩れ、道路をふさいでいるのが見つかった。



 氷見市では19日告示の市議会議員選挙のポスター掲示用看板が20カ所以上倒れた。





北日本新聞社