不思議な儀式ですよ。  (~_~;)
ゆう@子育てパパ


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 江戸時代に霊山立山に登ることを許されなかった女性たちが極楽往生を願った儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」が21日、立山町芦峅寺で3年ぶりに開催された。白装束に身を包んだ女人衆が朱塗りの布橋を渡り、立山信仰の世界に浸った。



 布橋灌頂会は、橋を渡っていったん「あの世」に入り、生まれ変わって「この世」に戻るという疑死再生の儀式。1996年の国民文化祭で約130年ぶりに再現されて以来、現代の癒やしの行事として定着した。ことしのサントリー地域文化賞の受賞が決まっている。



 今回は県内をはじめ、東京や福島、静岡などから87人が女人衆として参加。閻魔(えんま)堂でざんげの儀式を行った後、教典に節を付けた仏教音楽「声明(しょうみょう)」や雅楽に導かれ、煩悩の数と同じ108枚の板で組まれた橋をゆっくりと進んだ。



 橋の先にある遙望(ようぼう)館では暗闇の中で読経を行った。女人衆が目隠しを解くとガラス壁の覆いが上がり、陽光に照らされた立山が目前に広がった。女性たちは静かに手を合わせ、心を新たにしていた。



 好天に恵まれ、県内外の約3800人が見守り、一般の橋渡り体験には193人が参加した。山の幸を集めた「ごっつぉ祭り」も開かれ、多くの人でにぎわった。



 開会式では佐伯信春実行委員会長が式辞を述べ、石井知事と舟橋立山町長があいさつ。宮腰光寛衆院議員、高平公嗣県議会議長、松波孝之日本ユネスコ協会連盟理事が祝辞を述べた。



 布橋灌頂会は、地元住民や町、北日本新聞社などでつくる実行委員会主催。





北日本新聞社