一度くらい生で見てみたいけど。。  (~_~;)
ゆう@子育てパパ


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 発祥から300年余とされる富山市八尾町中心部の伝統行事「おわら風の盆」が1日、始まった。平日の開幕にもかかわらず全国から大勢の観光客が坂の町を訪れた。夕方に降り始めた雨は日没時には上がり、町のあちらこちらから虫の音が聞こえてきた。ひんやりとした夜風に季節の移ろいを感じながら、演じ手と観光客はおわらの風情を満喫した。



 坂の町にはこの日、朝から灰色の雲が垂れ込めていた。午後3時に町流しが始まってしばらくすると、ぽつりぽつりと雨粒が落ち、約1時間後には本降りになった。「ことしは見られへんかも…」。全国から訪れた観光客は約8万人。店舗の軒先などで恨めしそうに雨雲を見上げていた。



 雨は同6時すぎに収まり、夜の町流しは予定通りに実施。演じ手が、観光客で埋め尽くされた坂の町に繰り出した。観光客のざわめきが静まり、三味線と胡(こ)弓(きゅう)の伴奏が始まった。ゆっくりと歩きながら演奏や唄、踊りを披露する演じ手たちを、観光客は通りの両脇からうっとりと眺めていた。



 諏訪町で町流しを見た兵庫県養父市の守本哲夫さん(65)は「雨で見られないと思ったが、晴れてよかった」と笑みをこぼした。旅行会社のツアーで初めて訪れた神奈川県小田原市の宝(ほう)子(し)山(やま)京子さん(64)は「踊りと調べが町の風情に合っていた。来年は北陸新幹線を利用して八尾に来たい」と話した。



 おわら風の盆行事運営委員会(福島順二会長)は、ことしの風の盆の人出を約19万人と見込む。同委員会によると、開催が日、月、火曜日だった昨年は約23万人が訪れた。





■晴れ舞台心込め 八尾高郷土芸能部

 八尾高校郷土芸能部は1日、富山市八尾町福島でおわらのステージ演舞と輪踊りを披露し、風の盆を訪れた観光客を楽しませた。



 同部は1999年に発足。郷土芸能のおわらを演じており、昨年から風の盆に参加し、町流しなどを実施している。



 この日は1、2年生31人と引退した3年生のうち4人が参加し、JR越中八尾駅前の特設ステージでおわらを披露。その後、雨が降り始めたため町流しを取りやめ、テント内で三味線や胡弓を弾く生徒を中心に輪踊りを演じた。



 部長の長谷川俊喜君(2年)は「大勢の観光客に囲まれ緊張した。地元の人たちの協力を受けて風の盆に参加できることがうれしい」と話した。同部は2日、同市八尾町東町で町流しなどを行う。





北日本新聞社