ゆう@子育てパパ

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県内高校の卒業式は4日ピークを迎え、県立24校、私立2校で行われた。このうち富山第一高校では、全国高校サッカー選手権で初優勝したサッカー部、昨夏の甲子園で県勢40年ぶりに8強入りした野球部の3年生が、高校生活でつかんだ自信を胸に学びやを巣立った。
■全国制覇サッカー部「仲間に恵まれた」
国立競技場で頂点に立ち、県サッカー史を塗り替えた富一イレブン。3年生39人はそれぞれ晴れやかな表情で、新たな挑戦に夢を膨らませた。
「最高の仲間に恵まれた」。主将を務めた大塚翔君(18)は時間を惜しむように3年生部員と肩を組み、輪になってはしゃいだ。決勝では後半のロスタイムに外せば負けという重圧の中、同点PKを決めた。関西学院大で競技を続け、「プロを目指し、いずれは海外で活躍したい」と夢を描く。
サッカー部の後輩からは全員に寄せ書きの色紙が贈られた。「あのシュート鳥肌立ちました」というメッセージを受け取ったのが村井和樹君(18)。延長戦での決勝ゴールに県民は沸き返った。卒業後は愛知東邦大へ進む。「高校生活を通して人間的にも成長できた。大学でも練習を大切にして1年生からスタメンを取りたい」
「消防士として一人でも多くの命を守れるよう頑張りたい」。総力戦となった準決勝のPK戦で一躍ヒーローとなった“PK職人”の田子真太郎君(18)は4月から射水市消防本部で勤務する。「けがで試合に出られず辛い時期もあったが、それを乗り越えて仲間とつかんだ日本一は自分にとって財産」と力を込めた。
■甲子園8強の野球部 神宮での再会誓う
甲子園8強入りの立役者でエースの宮本幸治君(18)は法政大、三塁手で主軸を任された黒田奨貴君(18)は慶応義塾大に進学し、野球を続ける。両校は神宮球場を舞台とする東京六大学野球連盟所属の名門。2人は「いつか神宮で戦おう」と話している。
2人は「仲間に支えられた3年間だった」と振り返る。式後、正面玄関前で部の後輩から花束と寄せ書きの色紙を受け取り、笑みを浮かべた。
同連盟は約90年の歴史があり、多数のプロ選手を輩出した大学野球リーグ。過去、法政大は44度、慶応大は33度のリーグ優勝を誇る。宮本君は黒田学監督の勧めで法政大に決めた。黒田君は高校で特別進学コースに在籍。「大学では野球も勉強も頑張りたい」と慶応大を選んだ。
宮本君は「大学のレベルで鍛え、プロを目指したい」と意気込む。黒田君は「対戦できるよう成長したい」と話す。握手を交わし、神宮球場での再会を誓った。
北日本新聞社