ゆう@子育てパパ

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人気のウインタースポーツの一つ、スケート。フィギュアの日本人選手の活躍に加え、来年のソチ五輪開催と話題も豊富だ。百貨店の屋上や遊園地など屋外スケート場も次々とオープンする。思わぬけがをせずにスケートを楽しめる入門者向けのコツを聞いた。(日野稚子)
◆準備運動はしっかり
「子供はぬれて床の上を滑る遊びをする。あれと同じ感覚が得られるのがスケート。日常生活の中にない感覚に、やみつきになる大人も多い」と話すのは、スケート場を運営するシチズンプラザ(東京都新宿区)のスケート部支配人で、選手育成経験もある元インストラクター、松田達義さん。
松田さんによると、スケートをレジャーとして楽しもうと思うきっかけの一つが冬季五輪で、開催前年はスケート場来場者は減少するのが通例だ。しかし、ソチ五輪の前年に当たる今年は異なり、子供向け、大人向けともに受講者が増加。一昨年比1・2~2倍になっている。
手軽に楽しみたい初心者はどうすればいいのか。まずは事前準備。動きやすい服装で首から下の肌の露出は避け、手袋をする。氷上はスケート靴の刃(ブレード)で削られ、再凍結すると紙やすりのような状態になるため、服装で転倒時のすり傷を防ぐ。帽子をかぶるのもいいが、ヘルメットを貸し出すリンクもあるので調べておく。
靴下はくるぶしが隠れる長さの物を用意。「昔はスキー用の厚手の靴下をはくと指導されていた。しかし、これでは厚みがある分、大きめの靴を選び、靴の中で足が遊んでしまい、氷上で足元がぐらつく原因になる。普通の厚さの靴下がいい」(松田さん)。もちろん、スケート靴のひもはしっかり結ぼう。
スケート靴を履いたら、必須の準備運動が幾つかある。まずは屈伸運動。肩幅程度に足を開き、しゃがんだり立ったりを5回繰り返す。次に、普通に立ったままの足踏みを、速さを変えて数回行う。これらは初心者講習でも行われるもので、松田さんは「屈伸運動で重心を下げる動作を行えば氷上での転倒が減る。足踏みはスケート靴の感覚を確認するための動作」。
◆ゾンビ姿勢
リンクに出る際は経験者ほど転倒しやすいので要注意。最初にしゃがみ、氷を手で触ってみる。転倒の中で尻もちは頭を打つ可能性が高い。氷を触る姿勢は、尻もちではなく、前へ倒れる練習だ。そして、リンクの出る前に行った屈伸運動を数回する。「これがスムーズにできればスケートはすぐに楽しめる」と松田さん。スケート靴で固定していても足首をうまく使えている証拠だ。
立つ姿勢は、足元はかかとを付けたハの字。滑るときは軽く膝を曲げた前かがみで、両腕は体の前面で手のひらを下に向け、力を入れずにダラリと下げる。「ゾンビ姿勢」が初心者向きだ。
この姿勢のまま、その場で数回足踏みし、さらに速さを増して小刻みに動かす。ここで自然に動き出したら歩幅を広げる。前に出した足のかかとに後ろの足のかかとを引き寄せ、足元をハの字に戻してから踏み換える。この動作に慣れた頃には氷上を滑っているはずだ。
松田さんは「前へ滑ろうと考えるうちにスケートに集中してくる。爽快感も得られ、ストレス発散にもなる」と話している。
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