ゆう@子育てパパ

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乾燥が気になる季節の必需品である「ハンドクリーム」を選ぶ際、ある説得力のあるひと言に刺激され購入を決断する人も多い。
アンチエイジングへの意識の高まりや、指を使うスマートフォンやタブレット型端末の普及・定着を背景に、人目につきやすい手のケアを心がける人は、女性、男性といった性別の垣根をこえて、いまや増加の一途だ。富士経済の調べによると、ハンドクリームの売上高は、ここ10年間右肩上がりの状態で、2012年は192億円に達した。
当然、店頭には多種多彩なハンドクリームが並ぶことになるが、購入に際しては、多くの人がこれだと選んでしまうのが「手を酷使するプロの知恵から生まれた商品」という言葉のある商品だ。
和コスメブランド「まかないこすめ」を展開するディーフィット(本社:東京都新宿区)の「絶妙レシピのハンドクリーム」には、同社の発祥の地である金沢の金箔屋さんの知恵が詰まっている。金箔製造時の高温や乾燥から手を守ろうと、身のまわり材料で考案した天然の化粧品がベースだ。ハンドクリームの場合は、金箔製造時の灰汁(あく)を取り扱う行程担当者の手の美しさがヒントとなっているそうだ。特徴は、高い保湿力とさらりとした使用感。香りは、定番の乳香(フランキンセンス)やゆず、そして期間限定の摘みたてグレープフルーツがある。価格は各1,575円(50グラム)。
また、この秋一般にも発売を予定しているのが、病院スタッフの声を形にした「看護師さんのハンドクリーム」。同商品は、静岡県立静岡がんセンターと、静岡県東部を中心に、医療・健康産業の振興を支援する県の機関であるファルマバレーセンターが共同で開発した。手あれ部分は雑菌の温床となり、院内感染の危険性があるため、医療従事者にとり手あれ予防は重要な問題だったという。手を洗う機会も頻繁な病院という職場で働く者の手を守るこのハンドクリーム、効果は期待できそうだ。香りは、静岡県立静岡がんセンターの名物であるバラ園の花から採取した。ただし、香りを嫌う患者さんへの配慮もあり、長くは残らないものとなっている。
さらに、漁師の発想が原点となっているものもある。冬ともなれば、氷点下の海が職場となるノルウェーの漁師らが実践していた手あれ対策をヒントに「ニュートロジーナ ノルウェーフォーミュラシリーズ(682円・56グラム他/ジョンソン・エンド・ジョンソン・本社:東京都千代田区)」は誕生した。同商品の特徴は高濃度うるおい浸透処方と呼ばれ、1度の使用でうるおいが長時間持続する点だ。なお使用時は、少量で十分効果を発揮するので、つけ過ぎは厳禁。ベタつきのもととなるようだ。
今年の冬は、どのプロの知恵で手あれのスキンケアに取り組むか。いろいろと試してみてもよさそうだ。
(加藤 秀行 、 阪神 裕平)
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