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母の日のプレゼントといえば、カーネーション。ピンクや赤系のカーネーションが定番だが、実はカーネーションは色味が豊富だ。花びらが青やレインボーなどのカーネーションも。生花やプリザーブドフラワーなど贈り方もいろいろだ。(油原聡子)
◆好みに合わせて
カーネーションを贈るには、切り花からアレンジメント、プリザーブドフラワーまでいろいろな方法がある。日比谷花壇(東京都港区)広報室の横井理恵室長は「カーネーションは色味が豊富。ピンクや赤が定番ですが、贈る相手の好みに合わせて選ぶこともできます」と話す。
同社で人気なのが、大輪のカーネーションとバラのアレンジメントだ。売れ筋は5千円台。サプライズプレゼントにぴったりなのが、エプロンで大輪のカーネーションとバラの花束を包んだ「タブリエ」(6300円)だ。オンラインショップで注文でき、母の日ならではのユニークな商品として注目を集めている。
育てる楽しみもプレゼントするなら鉢植えカーネーションがいい。「つぼみが次々と開きます。お世話をする楽しみもあります」(横井室長)。長期間にわたって美しい状態を楽しめるのが、特殊加工されたプリザーブドフラワー。受け取るまでに時間がかかっても花の美しさは変わらないため、忙しいお母さんに贈ってもいいかもしれない。
色味が豊富なカーネーションの中で珍しいのが、花びらがレインボー色のカーネーション。オランダで10年ほど前に開発され、日本への輸出は年間3万~4万本で、ほとんどが母の日向けだという。
日比谷花壇では、東京近郊の一部店舗で6日から順次取り扱い、限定販売する予定だ。「初めて見ると、誰もが驚くサプライズ感があります。自然の花にない色合いを、逆に楽しんでいただけるようです」と横井室長。
◆月のように
青色系のカーネーション「ムーンダスト」を生産・販売しているのがサントリーフラワーズ(港区)。同社によると、カーネーションはもともと青色の色素を作る遺伝子は持っていないという。
ムーンダストは青いバラの研究過程で、サントリー(現サントリーホールディングス、大阪市北区)とオーストラリアの企業が共同開発した世界初の青いカーネーション。「月のように柔らかで、包容力のある花に」との思いから、ムーンダストと名付けられ、平成9年に発売された。淡い上品な青から濃い青まで4種類ある。
サントリーフラワーズ国内事業部の金山千恵さんは「高貴で上品な色味が魅力です。珍しい色味なので、母の日に変わったカーネーションをプレゼントしたい方に人気です」と話す。
カーネーションを長持ちさせるにはどうすればいいのか。日本花き生産協会(東京都港区)カーネーション部会の斉藤豊広さん(36)によると、今の時期なら切り花では10日以上はもつという。
斉藤さんは「高温多湿の場所や直射日光は避け、水をこまめに交換してください。状態が良ければ2週間以上もつこともあります」と話している。
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