投票しようかな・・・。(~_~;)


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 衆院選は終盤に差し掛かり、各党の論戦が激しさを増す中、独自のキャンペーンを展開し、選挙の盛り上げに一役買っている“政党”がある。「全日本おばちゃん党」。インターネットを中心に活動を展開させ、おばちゃん目線で政治にモノ申す。大阪で立ち上がった「新党」への賛同者は着実に増えており、ゆくゆくは全国展開も視野に入れているという。



 「オッサンばかりの政治はあかん。おばちゃんの目を政治にいかしてや」



 12月初旬、大阪市北区の扇町公園で開かれた貧困などの社会問題を考えるイベントで、谷口真由美・大阪国際大准教授(37)が気勢を上げた。



 谷口さんはおばちゃん党の「代表代行」を務めるが、この日会場で披露したのは党の基本理念となる「おばちゃんはっさく」。日本維新の会の基本政策「維新八策」をパロディー化した。



 「税金はあるところから取ってや。けど、ちゃんと使うなら、ケチらへんわ」「子育てや介護をみんなで助け合っていきたいねん。そんな仕組み、つくってや」-。



 発足のきっかけは、インターネットの交流サイト「フェイスブック」。9月の民主党代表選と自民党総裁選をテレビ中継で見た谷口さんが「オッサンくさい政治はもう飽きた。おばちゃん党でも作ったろか」と冗談のつもりで書き込んだところ、意外にも反響を呼んだ。



 約2カ月半で賛同者はみるみる増え、今や「党員」は千人を超えた。主婦や会社員、医師らと層も幅広く、消費税増税や原発問題についてネット上で議論を繰り広げたり、イベントに参加したりするなどして活動を広げている。



 谷口さんは「これまでおばちゃんは候補者の話し方や髪形などのイメージで選んでいた側面がある」と自戒を込めるが、新党立ち上げの狙いは「政治に対して当事者意識を持って考えたいから」と強調する。



 党員の一人で、兵庫県尼崎市のフリーライターの女性(50)は25歳の長女と15歳の長男を持つ母親。党員になったことで「普通の女性が政治に参加して声を出せることに気づいた」と振り返り、「女性同士で意見を言い合い、勉強もできる場所。全国にネットワークができればいい」と話す。



 現在は関西を中心に活動しているが、今後は、シンポジウムを主催するなどしながら全国展開も視野に入れる。



 「『嘘をつかない』とか、『友達を裏切らない』とか、大人が子供にやってはいけないと教えることを既成政党は平気でやっている」。谷口さんは衆院選前に国政政党が離合集散を繰り返した政治状況についてもチクリと刺す。



 「今回の選挙は、年金、介護、生活保護といった問題がきちんとした争点に上がらず、忘れられている。おばちゃん目線で政治をチェックしながら問題提起していきたい」