地ノンアルコールビールって無いのかな。。(~_~;)


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 東京商工リサーチが2日に発表した「地ビールメーカー動向調査」の結果によると、主な地ビールメーカーに2012年1~8月と前年同期の出荷量の増減を聞いたところ、回答を得た70社のうち、「出荷量が増加した」と答えたのは56社(80.0%)に達した。「出荷量が減少した」のは12社(17.1%)で、「横ばい」は2社(2.9%)だった。大手ビールメーカーの出荷量が軒並み伸び悩むなか、地ビールの好調さが目立つ格好となった。



 そこで、出荷量が増加した56社にその増加要因を聞くと、「地ビール扱い店の増加」が18社(32.1%)で最も多く、「観光客の増加」が11社(19.6%)、「イベント売上の増加」が6社(10.7%)、「コンテスト入賞等による宣伝効果」4社(7.1%)などが続いた。



 観光地での名産品としての色が濃い地ビールだが、観光地での販売にとどまらず、都心部を中心に飲食店や小売店に積極的に納入するなど販路を拡大したケースもあるようだ。また、品質を地ビール先進国である欧米並みに高めた結果、コンテストで入賞する地ビールも登場し、多くのファンを獲得している。



 最近では、英国パラグラフ・パブリッシング社が開催した世界各地のビールの中から「世界一のビール」を決める「ワールド・ビア・アワード2012」の選考結果が、9月28日に発表された。



 その中で、富士桜高原麦酒は、麦芽を乾燥させる時にスモークした燻煙ビール「ラオホ」が、カテゴリー別の最高賞「ワールド・ベスト・スペシャリティビール」を受賞した。富士桜高原麦酒は、このほかにも「ヴァイツェン」が「ワールド・ベスト・バヴァリアン・ヘフェヴァイツェン」、また「ピルス」はデザイン・アワードで受賞するなど、3つのタイトルを獲得した。



 また、秋田のビール通に人気がある「田沢湖ビール アルト」が「ワールド・ベスト・アルトビール」を、さらにじっくり熟成させたビンテージビール「那須高原 ビール ナインテイルドフォックス2011」が「ワールド・ベスト・エクスペリメンタル」を獲得した。



 地ビールは、もともと1994年の緊急経済対策の一環で、酒税法の規制が緩和されたことによって、全国各地の小規模なビール会社が製造できるようになった。規制緩和が地方経済の活性化につながった一つの事例といえそうだ。





(サイトウ イサム 、 加藤 秀行)