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毎日、大量に発信される広告。印刷物からテレビ、ラジオ、インターネットなどと、その手法も多種多彩だ。その多種多彩さが裏目に出てか、効果に関しては残念な結果となるケースも少なくない。そこで最近は、いままで広告媒体として扱われていなかったスペースを使い、注目率アップを狙う動きが出てきたようだ。
【写真・画像】「フリパン」 http://free-pants.jp/ より
スカートからのびる健康的な女性の足は、男性であれば無視することができない場所だろう。この女性の足を広告スペースにしようという試みが「絶対領域広告(運営会社はウィット/本社:東京都江東区)」だ。同広告は、専用ウェブサイトにて会員登録した女性の太ももに、広告シールを貼付けるもの。会員となる条件は、年齢18歳以上、ソーシャルメディアに参加していて20名以上のつながりのある女性。つまり彼女たちが、動く広告媒体となり街を闊歩し、男性へのアピールを行うというものだ。広告媒体(スペース)となった女性は、太ももに8時間以上広告シールを貼り続け、その姿を2回以上異なる場所で撮影した写真をソーシャルメディアに投稿する。ちなみに女性のアルバイト料は1日1,000円から1万円。また、いまのところ男性会員の募集は行っていないそうだ。
Tシャツなど、既存の企業メッセージや広告入りの衣料品は好みもあり、誰もがすすんで身に付けるとは限らない。しかし、それがもし自らが履くパンツであれば。ひと目に触れない分、拒否反応も少ない上、掲載された広告も自然に何度となく見てしまうもの。そんな履く人をターゲットにした広告媒体(スペース)がフリーパンツ、略して「フリパン(運営会社は白狼/本社:東京都新宿区)」。毎月最大で7枚の広告付き男性用ボクサーパンツを無料で届けてくれる会員向けサービスだ。広告の内容は、会員各人の登録情報に基づき、さまざまな企業からの製品やサービスが告知されている。サイズはフリーサイズのみだが、カラーは多彩。素材も綿95%、ポリエステル5%と決して粗悪なものではない。洗濯ももちろんできる。
傘がない、でも新たに傘を購入する気もない時に、広告付き無料傘配布サービス「タダカサ(運営会社は全力エージェンシー/本社:東京都千代田区)」があれば大助かり。ついでに掲載された広告も、思わず見入ってしまう。傘をさす人が、広告媒体(スペース)となって、行く先々での宣伝効果も期待できる。最近、突然降り出すことの多い都会の雨に、昔から存在する広告付きの傘も、温故知新的な広告媒体として再び脚光を浴びつつあるようだ。
もはや出尽くしたかと思いきや、まだまだ。この世に、広告媒体(スペース)にならぬものはなし。現代はそんな時代なのかもしれない。
(加藤 秀行 、 阪神 裕平)
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