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太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスなどを用いて発電された電気を、一定価格で電気事業者が買い取ることを義務付けた「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」が、7月1日からスタートした。再生可能エネルギー産業は、産業の対象範囲が広く、政府が「2020年度までに再生可能エネルギー関連産業市場10兆円を目指す」とした成長戦略を掲げるなど、地域経済の発展や雇用の確保に期待が高まっている。さらに、発電施設や発電所は観光地の1つとしても注目されている。
そんな中、福島県郡山市の湖南町では、日本一の規模を誇る風力発電をシンボルに掲げ、「郡山布引 風の高原」をPRしている。「郡山布引 風の高原」は猪苗代湖の南に位置する標高約1,000メートルの布引高原にあり、磐梯山が一望できる風光明媚なスポット。高原には平成19年2月に営業運転を開始した33機の風車発電機があり、総出力6万5,980キロワットの電力を生み出している。
一方、地熱を熱源とする地熱発電所は、温泉の近くにあることが多く、PR館に足を運ぶ宿泊客も多い。
例えば、岩手県八幡平市には、昭和41年に日本で最初に運転を開始した地熱発電所「松川地熱発電所」がある。そのPR館「松川地熱館」には、映像資料と実物のタービンが展示されている。フェンスの向こうには、高さ45メートルの巨大な冷却塔があり、白い蒸気が立ち昇る様子を見ることができる。入館料は無料となっている。
また、鹿児島県指宿市の「山川地熱発電所」は出力3万キロワットの地熱発電所。地熱発電所サービス館1階には「山川発電所展示室」が設置されており、電気を使用したさまざまな機械を見たり触れたりして楽しめるようになっている。館内はスタッフが案内してくれるので、地熱発電の仕組みを楽しみながら理解できる。こちらも入館料は無料。
このほかにも各地の発電所にはPR館があり、無料で見学開放している施設も多い。原発事故をきっかけに注目が集まっている自然エネルギーについて、理解を深めるのもよさそうだ。
(サイトウ イサム 、 加藤 秀行)
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