設備の老朽化みたいなもんは無かったんだろうか?・・・( ̄  ̄;) うーん


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 兵庫県姫路市の化学工場「日本触媒姫路製造所」で30人以上が死傷したタンク爆発事故で、タンクから白煙が出た数時間前にはタンク内でアクリル酸の異常反応が起こり、温度上昇が始まっていた可能性の高いことが30日、分かった。複数の専門家は「温度上昇に気づくのが遅い」と指摘し、製造所側の監視体制を問題視している。兵庫県警捜査1課は同日、業務上過失致死傷の疑いで同製造所の事務所を家宅捜索した。



 一方、火災は同日午後3時半、爆発から約25時間ぶりに鎮火。姫路市が消防法に基づき、29日付で同製造所に緊急使用停止命令を出したことも分かった。一定の原因究明ができるまで製造所は操業できなくなる。



 日本触媒が30日、大阪本社で開いた会見によると、製造所管制室の社員が29日午後1時ごろ、タンクの通気口から白煙が出るのを確認。同社は「当時のタンク内温度は不明」としながらも「この段階でかなりの温度上昇があった」とした。



 複数の専門家によると、アクリル酸の異常発熱の要因となる「重合反応」は、開始直後の温度上昇はほどんどなく、白煙が出るほどの高温になるには数時間かかると指摘。監視体制さえ整っていれば、白煙が出る前に異常な温度上昇に気づけたとしている。大木道則・東京大名誉教授(有機化学)は「温度監視が重要。白煙発生前に異常に気づけば、二重三重の対策が打てたのでは」と話している。



 一方、事故の負傷者は、重傷の従業員1人が意識不明の重体になるなどし、死者1人、重体1人、重軽傷34人となった。



 総務省消防庁や兵庫労働局もこの日、現地での調査を始めた。