8つ目、9つ目の胚移植周期中です。
まずは最近の我が家の変化について触れたいと思います。
(未来の自分、今の家はこんな感じやよ)
先月オット氏が、指定有給日のゴルフの予定について私にスケジュール共有してきました。私はデジャブを感じながら(3回目の移植の時がまさしく同じ状態だったので)「あ、その日私移植日かも」と呟くと、オット氏、「断るわ」と即答。
私もそのゴルフがほぼ仕事のようなものであることは分かっているので、「え、別にいてくれなきゃってことでもないし、来て貰ってもやることないよ?」ととっさに言うも(大体コレで、そう?といつもなら流れるのに)「いや、送り迎えくらいは出来るでしょ」と。
ええええ。
「日付がまだ定まらないし、直前まで決まらないよ?」と言っても、「分かるまで返事ギリギリまで待って貰えば大丈夫」と。
どどどど、どうしたオット氏。
なんだどうした、その改心は。
過去4回の移植(を含む、通院日のうち採卵日以外はほぼ)全てソロクエストだったし、前回ちらっと「たまにはちょっとは来て欲しい(というか、興味持って欲しい)」オーラ出したけどことごとく流され、もはやまったく期待もなくむしろ気楽だわくらいな感じに今クールも絶賛ソロクエ頑張る気で割り切ってしまっていた私は、嬉しいというよりは慌ててしまう状態。
とりあえずうやむやなままにして(そうすると大体ナアナアになって、話が流れるのでそれでいいかと)おいたものの、別の日に「今回も移植の日は渡り蟹パスタ食べなきゃ」と言った私に「(ゴルフの)返事保留にしてあるから。移植日パスタ(一緒に)いこう。」とケロッと返すオット氏。
ちょ、どうなの本当。
どうしたの。誰かに何か言われたの。
通院日も、いつもは言わなかった「めいこも病院行くの、運転気をつけて」等が、朝の行ってらっしゃいの挨拶(オット氏の方がほぼ先に外出する)にプラスされてる……!
もちろん世間のご主人は当初からもっと協力的な方もいれば、もっと他人事とか、イヤイヤとか、色々なスタンスなのだとは思うのです。本当に絶対通院ついて行く!と思うなら、既にゴルフもキャンセルしてるかも。
けれど、できれば行っておきたいゴルフ、それ以上に移植を大切に思っているということを暗に伝えてきている……!と私は判断。
結局移植はその日ではなくなり、「(新しい移植日)休み取らなくて大丈夫?」と聞いてきたので「いらん」と返しました。(大丈夫か、と聞かれたら大丈夫、ではあるし)
今回も移植自体はソロクエ。オット氏も無事ゴルフに行けることになりました。
うちのオット氏は不妊治療について、何度もぶつかりながらも情報共有すれば聞きはするし、やると決めたからにはと反対の立場は取らないし、お金も家計費からだせばいい(ただし家計費管理は嫁任せ)、私が納得いくまで治療をすればいい(ただし限りある財源で)、というスタンスではあって、私がナーバスになったり「ああん?」と刺激されそうなことについては「沈黙は金」を守る。一喜一憂しない。それはそれで、大変ありがたく思ってはいるのです。
そして、初めは初期胚と胚盤胞の違いすら知らなかったオット氏、なんなら人工受精と体外受精の違いすら知らなかった(し興味も無かった)オット氏が、ここ最近、「結局、排卵と内膜の関係って?」「それって、生理に当たるの?」などと自ら着床メカニズムなどを質問してくるようになったし、ダメだった時のことも「やっぱり今の病院でもっとできることがあるのかなとか。あなたの精神的負担が妊娠には良くないと思うし。例えば自然周期の、新鮮胚移植とか……。着床の窓(ERA)検査より先に。その後にPGT-Aでも……」とか言ってるのんですよ……。
どうしたオット氏。
あれ?知らぬ間に、中の人が変わった……?
私の心的には、前回ちらっとhCGかすったこと本当に救われる気持ちでしたが、オット氏的にもそれが良かったのでしょうか。
さて、とりあえず移植周期について書いていきます。
D17 どんどん増えるゴナールF
今回も自然周期(という名の排卵させるために薬バリバリ使って卵巣刺激)移植に向かっているところです。
今回はD5の夜からセキソビット、D9からゴナールF75単位を毎日打っています。D12の受診で卵の育ちがもう一息だったため、100単位に増量。(今回もマシマシ)
たしか卵胞は7mmくらいで、内膜は5mm位だった気が。
ちなみに先生が(この日も美人)「何か分からないこととか、質問などありますか?」といつものように聞いて下さったので、「あの、仮に、がんの検査が引っかかっちゃったら……」と聞くと「うん、最悪……中止になるかもですけど……でも、内膜も厚くないし、大丈夫だと思いますよ?」とケロっとした感じ。
以前から「(異形増殖症があったとしても)今は経過観察の段階なので(あまり関係無いですよ)」とガンガン進めてくれる所もある主治医、さすがに何か悪い結果が出ていたら婦人科の主治医と情報共有して治療が止まるはず?と、今は陰性を信じていこうと思う…。
この日はなぜか患者側のモニターが写らず(普通の婦人科内診のように)ぼんやりと天井を眺めて内診をこなしました。。先生によれば(内診が相変わらず優しい)卵は3~4つ育っているところらしいです。ここから1つ、主席が出来てくれるはず。
D19に子宮ガン検査の結果で婦人科受診予約をしていたので、同日にそれを聞いてからの不妊治療科受診の予定に。この日に移植日決定?
残るゴナールは100単位。フォリルモンP150単位を病院で打ち、D18に家でゴナールの残り100単位を打つことに。
極力自己負担を少なくさせてくれようとする先生。好き。本当好き。しかも美人。
D19 ガン検査の結果を聞く
病院に着くなり、 エストラジオール(E2)とプロゲステロン(P4)のチェックのため採血。
その後ガン検査の結果を聞きに婦人科に行きましたが、陰性でホッと一安心。いつもは単純増殖症と言われていたり、頸がんが擬陽性になったりと微妙に引っかかっていたのですが、それも今回は言及なし。
次回は12月末か1月頭とのことだったので、迷わず1月頭を希望。年内の、妊娠許可ライセンスの更新は終わったことになります……年内に……年内にもう決めたい……。
その後、不妊治療科の方に移動。
「結果は大丈夫だったみたいですね、良かった。」と婦人科の方の内容にも触れ、麗しいニッコリを貰う。やはり情報共有はされているんだろうな。電カルでも入ってるんだろうし。
でも、嬉しいので、私もニヤリ。
「それで、血液検査なんですけど、エストラジオールが460。プロゲステロンも出てないし……いいですね。」とニコニコの主治医(今日も美人)。褒められた気になって、私までヘラヘラしながら内診室へ。いつもの2倍増しの速度で張り切ってパンツを脱いで内診台へ。
この日はちゃんとカーテンのこちら側のモニターもついてました。
いつもはスッと見つかる卵胞……を見つけるのに苦労する主治医。
それっぽいものはあるけれど、私から見ても、あれ?小さい?と言う印象。
カーテンの向こう側で、「う、うーん……」「なんか、2つ頑張ってくれてるみたい……二人合わせてあのホルモン値(E2)なのかな……ひとりひとりの大きさは、まだ、もう一歩という感じで……」と「まいったな」という様子の主治医。「むむむ」という声が可愛い。
「なるほど……卵たち、俺が俺がってなってるんですね」と私が返すと、クスッと笑って「そう、俺が俺がってなってますね」との返し。ああ、好き。
結局2日、もう少し刺激を続けることに。
「そんな頑張ってくれてると、採卵したくなっちゃいますね」と私が真顔で言うと、「でも、両方から(E2が)出てくれたら、内膜も厚くなりやすくなるので、良いかもですね。」と苦笑して励ましてくださった。
そして、「次こそは、決めたいですね」と受診日が増えていることを気にしてくださっているので、「決めたいですね」と頷く私。その後、生理日から時間が随分経っている件が気になって大丈夫なのかを確認すると、「今日で19日目なので、まだ大丈夫です」卵もそこそこの大きさまでは育ってくれているので、このまま中止になる可能性はほぼないとのこと。
この日は新しいゴナールF300が処方。どんどんお札が飛んでいく……。
病院でフォリルモン150単位、その後D20、D21と家で150単位打つことになりました。
しれっと増量している……。
診察後、オット氏にLINEで「卵が2個も育っちゃってて」「まだ排卵できるサイズにならない」と、移植予定日に入るはずだったゴルフに行っても問題ない旨伝えると、帰宅後、オット氏から、卵胞のサイズと個数、内膜の因果関係について今一度質問あり。ホルモン補充周期と今の周期の具体的な違いを理解した模様。
そうそう、そうやって分かろうとする姿勢を見せてくれるだけで、一緒に頑張ってる感じになるんだ。
どうしても着いてきて欲しいとかなわけではないんだ。
D21 大吉
夫婦共に休みだったので、鹿島神宮まで行くことに。
本当はひたち海浜公園のコキアも見たかったのですが、前の予定が押してしまったので今回は断念。
厳かな気持ちで参拝(1分は「なにとぞ……」と移植の成功を祈ってから)後、いつものように「鹿島の事触れ(おみくじ)」を引いたところ。
大吉……
夫婦共に、鹿島神宮の雰囲気が好きで、2ヶ月に一度くらいのペースで県外から足を伸ばしていて、毎回「事触れ」にはお世話になっています。前回の移植前もちょうど移植一週間前に行っていました。
が、大吉は、本当に初めてです。
いつも末吉とか。
ゴクリ。
これはなんか、行ける気がする。
先日地元のスーパー銭湯で、白いイモリ見たし(なんか縁起良さそう)。
うちのネッコさんのワクチンも無事に終わったし。
D22 移植日決定
今日こそはキメてやるぜ(移植日も、モチダも)と意気込んで前のめりに受診。
エストラジオール(E2)は1000を越え。内診結果は、内膜は6ミリ台。(あれ?薄くなった?)卵胞は2つとも20ミリを越えていたので、無事、この日にモチダ、一週間後のD29に移植できることになりました。
何度も言うけど、排卵させるのもったいないな、2つも育ったのに……。(不妊脳)
オーケーカモン!モチダ来いや!と、張り切って処置室で看護師さんに肩を露出させるも、移植についての説明が始まり先走りすぎな自分に赤面しつつ、肩を掻くフリをしてさりげなくしまう。
その後やっと注射の段階となり、用意されたアンプルは「HCG F」でした。
ん?モチダは?
薬剤の説明の時に「えふ……」と呟いたところ、察した看護師さんが「ちょっと薬が変わったんですよ」と。優しい看護師さんだったので、「あの、HCGってことは、今検査薬したら陽性になるんですか?」と思わず雑談風に聞いてみたところ、苦笑いされました。多分出ないとのこと。
D25から飲む黄体ホルモンを貰って帰宅。
いつの間にか貰った色々な書類に凍結中の胚の一覧書面も入っていて、今回移植予定分にマーカーを引いてありました。
今回で5つあった胚盤胞を使い切る。
通算8つ目、9つ目の移植。
凍結中の通し番号で言うと、(初期胚合わせて)11個も凍結していたことが分かる。
残るは3日目初期胚の5cellと4cellの子……。ううーん……。
過去の凍結分も載っているので、まじまじと眺めてみる。
8cellGⅡとか、7cellGⅠとか、5BBとか、なかなかの見た目グレードの子を移植してきてはいるんだな……かすりもしてないけど。
結果は見た目グレードだけじゃない、だから今回の6日目4BCとかの子も頑張ってくれるはず。と、自分を鼓舞していきます。
大吉だったし。ネッコさんのワクチン終わったし。
今回も子宮内膜に働きかけるオプションをつけたので、次回はD26に受診です。