本日BT14です。

結論から言うと、BT8でフライングし、陽性でした。

移植胚、6つ目7つ目にした初の!!!二重線との対面を果たしました。

あまりに心眼が発達しすぎてとうとう新たなスキルを発動して幻覚を見たかと思いました。

 

以下「着床という意味では陽性、妊娠という意味では(仮)」状態のお話になります。

検査薬の画像などはありませんが、話は出てきます。

苦手な方は申し訳ありませんが、どうぞ引き返されて下さい。そして、またいつかどこかで……。

 

BT8 奇跡とは稀に訪れる

オット氏は今凍結されてる子たちの詳細すら覚えてないだろうしな、と、思ったので、前日のうちにオット氏と今後の妊活について話し合うための簡単な資料を作って迎えた週末。いや、私もオット氏のピロリ菌検査とか忘れてるけど。

 

ナプキンには鮮血はないものの、ペーパーにはチョコ色のものがつく。

ああ、長く出血を薬で止めてたときに、やっときた生理で見かけるやつだな、と冷静に眺める。昼食後の珈琲を煎れようと、オットの分と自分の分のドリップを分けながらお湯を沸かす待ち時間、「もうカフェインありのやつ飲んじゃおうか」という気持ちに。

お手洗いに行ったらナプキンにも少量の出血。BT6くらいにドラッグストアに行ったついでに、「ああ、そろそろ来るな」と夜用ナプキンを買い足していたこともあり(自分の中のおまじないのように、最小限しか買わずストックもせず、生理が来たら必要分買う感じで1年過ごしています。)大きいナプキンに変えようかな、と手を伸ばしてふと思った。家にオット氏もいて、一人でどんよりとはならないで済みそうだし、今ささっと調べて確定させてしまおうか?と頭をよぎる。

 

急遽検査を決行。

在庫はチェックワンファスト1本と、dotest!が数本。さすがに生理予定日間近だしdotest!様にしよう(チェックワンファスト高いし買うのが大変だし)と、ささっと検査。

 

慣れた動作で検査の手順を済ませ、心なしかもやもやが多い気がする検査窓に首をかしげていたら、ふんわり浮き出てきた薄い確認ライン。「あーハイハイ」と、目を離そうとしたものの、もやもやがやたらと判定ラインの近くに寄っていって、確認ラインが濃くなると同時に、それがすっと薄い一本の線になった。

確認ラインよりもだいぶ薄いけれど、心の目を使わなくても見えるレベルの判定ライン。

 

ええええええ。

え、待って、ちょっと落ち着こ、うん。な?

とりあえず検査薬片手にお手洗いから出て、手を洗い。

片手検査薬、片手を下腹部に当てて天を仰ぐ。

 

え?いてくれているの?ちゃんと潜り込んでくれたの?どの子?いやそんなことはどうでもいい。つまりこの出血は消退出血ではないの?

 

(今のマインドで変なことを言われたくないので一瞬迷ったけれど)さっそくオット氏に報告

「え、あの、ねえ、着床はしたかも」「(ゲーム中)あ?注射?」「じゃなくて、着床」「……む……?検査したの?」「今した」「見せて」「いや、今は(ビタミン剤を飲んだばかりで)なんか黄色すぎてお見せできないって言うか」「なんだそれ(笑)」

 

その後BT5にやった最後の検査薬と一緒に見せる。

「……うん、出てるね」「いや、なんか黄色くてあれだけど」「いや別にそれはいいけど」「出てるよね?これ、最後に調べてBT5のチェックワンファストと、dotest!なんだけど」「これって、高い方?安い方?」「安い方。感度(と価格が)が低い方。でもhCGがちょっとでも出てなければ、線は出ない。着床してなければhCGは出ない。」

オット氏、神妙な顔で頷いて検査薬を返す。私、あたふたと珈琲を煎れる。

「でも、生理来たんだけどなあ。」「じゃあダメってこと?」「いや、着床出血なのかなあ、流れちゃったってこともあるかもだけど……まだ、もちろん油断はできないけど、その辺全然分からないけど……。」「様子見するしかないてことね。」

 

その後淡々とお互いの時間をマイペースに過ごすも、全然趣味にも仕事にも集中できない。ううう……。

 

夜ご飯は「着床のお祝いだな」と外食。「なんで今回はいけると思ったの?」とオット氏に聞くと、「いやあ……なんかいつもよりお腹痛そうにしてたり、お腹空いたとかブツブツ言ってたから。今まではここまではなかったと思うんだよね。」生理前は大体空腹を抱えていますが、と思いながらも、なにかオット氏なりに思いがあったのでしょう。(なにより、機嫌悪いって思われてそう)

 

体温は36.51℃

低いのだけど大丈夫なのだろうか…

 

BT9 心許ない判定日前日

なんだか気持ちばかりがソワソワしてしまい、朝方まで寝付けず。

フライングが再開。部屋を漁るとクリアブルーとPチェックを見つけたので、スタメンdotest!と共に試してみると全て薄い薄い陽性。ただ、dotest!までもBT8より薄くなっていて、心許なさがすごい。

 

BT5でチェックワンファストすら陰性だったのだから、きっとスタートがのんびりしている子なのだね。とにかく、内膜に潜り込めたことえらい。生まれる前から恐ろしく親孝行で力を秘めた子。

今までの胚たちも、浄土にいる父も、手を合わせて切実に祈ってきた多くの神様仏様も、力を貸してくれたのでしょうか。そして、今回の6つ目7つ目の子達も、二人で力を合わせてくれたことは違いない。

1年前まではガリガリ掻きまくられていた私の内膜に、いい年の私の子宮に、よくくっついてくれた。ありがとう、ありがとう。よく頑張ってくれた。私はあなたたちに花丸をあげたい……。

 

排卵日として設定された日付がBT0-5dだから、そもそも自然妊娠で言えばそろそろ生理予定日、くらいのレベルのはず。だから、むしろラインが出てくれたらいいんだと言い聞かせる。尿と血中HCGは違う気がするし、頻尿気味だし、もうフライングせずに明日を迎えよう。

そろそろ草むしりを再開したいところですが「私はやらない」と今回も主張。

 

とりあえず、判定日は麗しの主治医が笑顔を見せてくれるといいな……

今も前も、できることをコツコツと積み上げていくことしかないなあ。卑屈にならないことは、難しいけれど、頑張ってくれたあの子たちを私ができることで支えたい。

 

朝汗をかいて起きたけど体温36.59℃。たかだか0.01℃単位の変化なのに、体温計と連携したグラフは急上昇急降下。

 

BT10  判定日 hCG低すぎて、主治医の笑顔見られず

おそらく陽性であろうことは分かっている中での判定日受診は当たり前ながら初体験です。問題は数

字。薄いあのラインではなんとも言えないけれど、素直に喜べる数字なのだろうか……と懸念しながら、毎度のJupiterが流れないように、アーティストを指定してランダム再生していた、かつ、洋楽だったら変な刺激を受けないで済むだろうと思ったのに、The Chainsmokersのsomething just like thisで泣きそうになった。Oh I want something just like this!ぐぬぬ。

 

お手洗いに行くついでにまたもうっかり「めいこのラジオ」に変えてしまっていて、また来たよJupiter。しかも途中でちょうど診察室に呼ばれました。(なぜか他の時は全然流れないのに、受診に絡む外出の時は流れるのなぜ……)

 

美人主治医の診察室に入ると机の上には何もなく。

「あのですね、今回、着床をしたという、数字は出ていますよ」と。

ぺらっとその時初めて紙を出した。

 

淡々とした様子でいつものニコニコした感じではなく、やや固い雰囲気の主治医に戸惑いながら、紙を見つめる。

78

「この数字が、10とか、あと1桁とかだと、今回は残念ながら、着床はしたけどーってことになるんですけど…。」「ここからぐいっと増えてくれれば。一方でガクッと下がってしまうと…」と言葉を選んで慎重に話す様子に、楽観はできない状況、とひしひしと感じる。

「4週目の数字ならこれくらいはあり得ますから、あとは来週……」と言うものの…ううーん、さすがの私も、BT10でこれは、結構難しい数字なのだろう、と言うことが分かる。月末の子宮内膜異形増殖症のフォローアップ受診の予約はまだそのまま、来週どうするかを決めましょう、とりあえずとにかく次回、とこの日は内診も何もなくこれで終了。

これは…再判定、ってことなのだろうか。そして、胎嚢が見えていないから、着床ではあっても妊娠では無いんだな。

 

次回はBT18、生理くらいの出血があったり、著しい体調不良などがあったら、受診を早めたり電話連絡して、とのこと。

着床できたことを奇跡のように思う。正直全く信じられない。BT8のフライングまでは、陰性を疑っていなかった……。けれど、やはり欲張りにも、やっとこの関門を越えたなら、どうにか先に進みたいと考えてしまうのです。

 

妊活戦士たちが妊娠継続率を見る例のサイトにhCGを入力すると19%。

う、うーん……ま、確率は確率でしかなくて、個別ケースはいくらでもあるだろう。

それに、今回の移植だけ取れば、そもそも着床自体もしない確率の方が高かったはずだし、BT5でまっさら陰性だったのだから、普通に1日分くらいのんびりしているのかも。移植したのは4BCの子と初期胚盤胞(2–)の子だから、もしかしたら後者の子だとしたら、気持ち的にはのんびりしてても無理はない。だから今回も少数派を引いて欲しいものです。

帰り道、少し足を伸ばしていつものお寺で手を合わせて、絵馬を書いてきた。

果てしない時を越えて 輝く星が 出会えた奇跡教えてくれる!!ひとりじゃない!(もういいやテーマソングJupiterで)

 

オット氏は泊まりの出張中で、LINEで状況を伝えたのみ。気楽なやりとりを何通かしたものの、深夜にどうしてもモヤモヤしたので電話をできるかと聞いたら、すぐにかかってきた。(実はその前に、いや普通電話してこない!?とか、少しは当事者意識持てや、とか、イラっとしていたものの、まあ仕方ない、電話したければこっちから言うしかないか、と思ったりもあり)

 

しばらく私と主治医のやり取りや、その空気感について、あと、もう本当にいつ子宮が駄目になるか分からない中での治療がしんどいんだわ、という私の話を聞いた後、オット氏なりの考えを展開。(は私の心境です)「それぞれのペースがあって、生まれてきたいと思った時に、機が熟せば来てくれると思う。(それいつやねん)」とか、「今回は、私はなんか大丈夫だと思ってる。(根拠なんやねん)数字が高くても駄目になってしまう人だっているのだろうし、結局仕方がない。もしダメなら、そういうことというか。(分かってるわい)」とか、「あなたが頑張ってることは、多分主治医は本当に分かってくれていると思っているし、実は主治医が一番緊張しているのかもしれない。(あなたももっと介入しろな)」と。

私は私で、その話を半分くらいで聞きつつも、自分のモヤモヤを吐き出せた分、結構スッキリしてしまい、気持ちがいつの間にか切り替わっていた。

 

体温36.50℃ ガチ平熱です。

おかしいな、うっすら汗かいてるんだけど……

(後で測り直したら36.88℃になっていましたが、少し動いてしまったので……)

 

BT11 雑草のように育って欲しい

本日オット氏不在のためたっぷりと自分のペースで寝ることができて、起きてから体温計を口にくわえて、一緒に住みだしてから、オット氏とあんなに長電話したことはないなあ、と少しぼんやり。通話時間が50分越えだったけど、一体何を話したんだったか覚えていないほど、自分の中ではふっきれているのが不思議です。

 

ちなみにdotest!様では線は消えてないことを確認、その後体温計のデータをスマホに送ってから見ると高温期が復活してグラフが戻りました。これらはくっついた子からのシグナルだから、オット氏に似てスロースターターで超マイペースな子なのだと思って、またやる気になってくれたら頑張って育って欲しいと思います。

ネッコさんが今日もゴロゴロと甘えてきてくれる中、庭を眺めると雑草たちがのびのびぐんぐんと育っていた。草むしりについてはさておき、あの生命力を見習いたい。

私も、我が子も。

 

ちなみに、これを書きながらテーマソングJupiterをアレクサに流して貰おうとAmazonECHOに話しかけたら、ライブバージョンが流れて秒で「とめて」とお願いしました。違うんだアレクサ……。その後ランダム再生で流れてきた、BUMP OF CHICKENの「K」にうるうるする。これはきっと普通に猫にまつわる歌に弱いところから来るもの。アレクサ、分かってるじゃないか。

 

ダラダラと続いていた少量の出血や茶オリはだいぶおさまって、今日はほとんどなくなりました。

 

体温36.87℃

 

BT12 できることが神頼みしかない

検査薬で線は消えていないことを確認。

仕事の合間に近所の神社に手を合わせに行きました。できることが神頼みしかない……!

着床という縁を授けていただけた感謝と、今後についてなにとぞ……。

下腹部痛と乳房がチクチクがたまにあります。

 

たまたま母と電話をしていた時に、あなた治療はどうなの、と聞かれたので、着床はしたんだけどね、ちょっとまだ分からなくてね、と言ったが、あーそうなの?まあね、うん、それよりね、近所の……と、ほぼノーリアクションで話が流された。多分あんまり聞いてない。(後期高齢者だし電話がなんとなく勢いだけで成立しているのは仕方がない……)

言うのは少なくとも一ヶ月先くらいかなと思っていたけれど、ペロッと言ってしまえばこんなものなのだなあと思ったり。私の姉の子どもは既に成人しているので、かなり年の離れたいとこになるなあ、とかぼんやりと思ってみたり。

 

茶オリはペーパーに着く程度。どちらかというと生理前くらいの黄色いおりものがナプキンについている。

 

体温36.58℃

 

BT13 まだ判定日から2日……

検査薬はやっと判定線と確認線が同じくらいの濃度になった。1日前と比べると錯覚?って程度の濃度の違いだけど、2日前のものと比べると確実に濃くなっているのと、判定線の反応が早くなった気がする。

お腹では頑張ってくれているのだなと思います。

 

鍼の日で、着床したことを先生に報告。まだ数字としては微妙、と伝え、ただ粛々と施術を進めて貰いました。次は3週間後。それまでに心拍確認できるイメージが持てない……。

仕事がそれなりに忙しいけれど、とりあえず少し涼しくなった夜に、1日1万歩は続けているところ。歩きながら、私の中にもうひとつの命があるんだなあ。まだ細胞ってレベルだけど、私以外の遺伝子を持ったものが、私の身体の深部にあるのはなんとも不思議、とかなんとか考えてみたりもする。

出血はほぼなく、下腹部痛なども激減しているので心配になるけれど、もう結局何がどうあっても心配。

 

この後の関門は無数にあって、どうにも今の段階ではすんなりとたどり着ける気がしないけれど、そもそも着床できる気しなかったのにくっついてくれたのだから、この子次第。応援しか出来ない無力感。

 

夜にオット氏に「転勤あるかも」と言われ戦慄。もともと冗談めかして言われてたことがにわかに現実味を帯びて、まじか、本社帰ってきてまだ1年ちょっとだけんども、と嫌な汗をかく。いや、さすがにない。ないと思いたい。オット氏のキャリア形成が意味分からないことになる。そして、これで転勤になったら、私は今の病院にはさすがに通えなくなる。今だって県跨いでるのに……。

今時ほんと転勤とか止めようぜ。あと午前様の飲み会とか、時がバブルで止まりすぎだ、あの業種は。

 

体温36.70℃

 

BT14 グングンクサクサ

妙な夢を見て朝方目が覚めて、そこからしばらく眠れなくなってしまいました。

暫く目を閉じるもダメ、仕事絡みの論文などの小難しい文章を読んで(これでだいたい寝れるのだけども)もダメで、いつも寝るときにかけている眠りの音楽をかけてもダメ。まあ、眠りがある程度足りているのだろう、と思って諦めて起きて、少し仕事のメールに目を通したりしました。

 

電車が動いている音がして、ああ、今日も一日が始まるんだなあと実感。次の判定日まではあと4日。体感的には長すぎるけど、その間にきっとのんびり屋なこの子も育ってくれると思いたいです。hCGグングン伸びてくれていると良いな……そう、我が家の庭の雑草のように……トツキトオカの胎児ネームをクサクサ(センス真顔)とかにしようかしら。

今日も暑くなりそうだな、と思いながらめくったカーテンを戻し、今日は仕事が遅くまでになりそうなので、もう少し寝ておきたいな、とまた布団に潜り込んだら、少し眠れた。

 

検査薬は、判定線が全体的に薄くなってしまいましたが……。体感的にBT12くらいの濃度に戻ってしまいました。濃度じゃないのは分かってますが……。

いやいや、頑張れ。頑張れ。

日中の体温は37℃をずっと越えている。

大丈夫。大丈夫。

 

体温36.82℃