ご覧いただきありがとうございます。

初自然周期(と言う名のバリバリ薬を使った)移植中です。

ちょこちょこと書いていたものを一気に。(ちなみに現在はBT4です。)

日を重ねるごとにあふるる、オット氏への呪詛がありますので、夫ラブ勢でそういうのは穢れが移ると思われている方はどうぞ、残念ですが今のうちにそっとお戻り下さい。

 

D17  移植日決定

なんとか左右の卵巣の卵胞が育ってくれているものの、大きい方でもまだ16ミリを超えないため、もう少し様子を見て、D19に排卵のためのHCG注射(モチダ筋注)をすることに。内膜が……えー……なんか、5ミリ強って見えた気がするんだけど……大丈夫なのだろうか……。

移植は前回の投稿で書いていた1pnの子ではなく、初期胚盤胞(融解するまでどう転ぶか分からない期待値がある)の子と4BCの子の二個移植になりました。

初期胚の時は「一番良い胚と、一番下の胚」の組合せを勧めていた主治医なのですが、(強いて言えば)上から2個、といった感じのチョイス。崖っぷち本気モードなのかな、と思う私。1pnの6日目胚盤胞を戻したいという願いを次回に残すことは、少しだけ私の気持ちを軽くさせる感じでした。ゴナールはD18まで。

 

D18 鍼の日

移植日当日の予約も入れていただく。なにとぞ、なにとぞ。

 

D19 モチダ筋注をキメました

ここまで、ほんのり不正出血があったりしたものの、主治医曰く少しであればそれほど心配いらなそうなのと、エコーでも異常は無いらしいので計画通り、一週間後のD26に移植に。D26か……なんだか遅い気はするけれど、とりあえずのんびりと身体が追いついてくれた、ということで。

内膜を測って下さっていたとき、画面上は6ミリ強くらいに見えた気がするけど……麗しの主治医は「7ミリあるんで、うん、いいですよ」とのこと。

 

また、今回初めてのオプションを追加したので、それをD24に。これは先進医療でもないので、自由診療で無ければできず……けれど、移植日の案内の用紙には書いてあったりもして、ずっと気になっていました。調べてみてもあまり出てこない……のですが、血液から自己免疫細胞を取って、それを子宮に注入するというものです。

 

主治医自体も、劇的に変わるかというと……的な雰囲気の顔ではあったのですが、なんでもやれるものはやりたい、し。せっかく自由診療になったので、その分何か変えたい思いがあり、「何かないですかねえ」「シート法って、今はやってないんですか?」などなど、半ば強引に引き出した上に、今回初導入。

 

また、D22から黄体ホルモンを服用ということで、この日処方がありました。おなじみのメドロキシプロゲステロン酢酸エステルです。この方とは付き合いが長いので、もはや噛まずにフルネームを言えてしまう。5mgを一日2回。(MPAの時は500mgを1日3回……いやとてつもないな、やはり)

初めての自費処方でしたが、それほど高くなかったので助かりました……。え、でも10日分しか出ないんだけど、BT10が判定日だから、判定日の5日前くらいには飲みきり……え、下手したら判定日前に消退出血ってこともありえるの……ツラァ……。

 

モチダをキメたということは、HCGが私の体内に入っていると言うこと。そう、おそらく今妊娠検査薬を試せば、あの憧れの二重線が見えるかもしれないのです。えええ、どうしよう、やりたい。心の目をどれだけ酷使しても、どれだけ分解しても、清々しい白さを保っていたイノセント検査薬。この気持ちをオット氏に言うも鼻で笑われる。

 

D21 刺すような腹痛。排卵痛かな……。

それなりに楽しくお出かけした帰りの車の中で、楽観的なオット氏との様々な雑談を経てから、不妊治療に対する複雑な思いを伝える。(止め時や経済的な話、卵子提供や離婚を示唆する話まで)押し黙るオット氏。眠かったのか。(沈黙は金だと学んでいるとも言える)

 

D22 仕事も忙しく、ナーバスな私、のんきなオット氏。

私が残業でバタバタしている間に、オット氏早々に帰宅もお風呂にのんびり浸かっている。

週末に移植日決定したよ、と言ったら、「俺休まなくて大丈夫?」「休めるけど」と言われてはいたけれど、そこははっきりさせていない。(大丈夫と言われたいだけの言質取りがすごい。だからあえてこちらも言わない。)

仕事の合間に急いで作ったご飯は手付けておらず、マイペースな姿にモヤっとしながら、いつもの日課の散歩に私だけ出かける。(オット氏主導で始めた日課も、本人は既にリタイヤ)

 

歩きながら、オット氏が休まないとダメかといえば大丈夫だけど、休んでくれたら嬉しい気持ちはある。そもそも二人の子どもなのに、なんで私ばかり仕事の調整付けて行ってるんだろう……。でもこっちからお願いするほどでもないしな、オット氏が行ったところでやることもないしな、とモヤモヤ。いや、休めるなら「休んだから、たまには一緒に行くよ」とかなんとか言ってくれたら、すごい気持ちは変わるよなあ。でも、「休んで」って言うのは違うんだよな。とか思いながら、オット氏に「もっと一緒に頑張ってくれてる感じがあれば頑張れる」と伝える。「具体的に何をすれば良いの?」

……いや、それ言っちゃったらさ、なんか、意味ない。我ながらめんどくさい。でも採卵の時以外ほぼ行かないのだから(採卵だってとっとと精子出して採卵待ちの私を置いて仕事に行くし)、お願いすべきなのか、いや、と考えている内に面倒になってくる。まあいいわ。オット氏がいようがいなかろうが、私のやることは変わらないのだから。

 

D23 ナーバス極まる

仕事中の日中、オット氏にとりあえず今後のスケジュール(移植日や通院日、判定日など)を再度LINEしてリマインド。「どっか一緒に行かなくて良いの?」とまた聞かれる。いや、行けるのかよ。行く気あんのかよ。

帰宅後、移植日は出張を入れたのでどうのこうのと。「週末だし出張先(ちょうど今度旅行に行こうと言っていた場所)にあなたも来て、泊まるのもいいかも、とか思ったけど、あなた土曜日予定あるんだよね。っていうか、そもそも病院だったの忘れてたわ。」

Oh……忘れられるようなことかーい。休む気ないやんけ。

まあ自分の事(特にスケジュール)すら忘れる人だから、悪気は無いと諦めるしかない。そのためにリマインドしたのだが。

 

D24 着床促進のためのオプション

いつもの血液検査のスピッツの2倍くらいはある、理科の授業で使ったような試験管サイズのスピッツに3本、血液とりました。その後ほんのちょっとのピンク色の液体に。処置自体は移植の時の経腹エコーがないもの、みたいな感じで、違和感のみで終わりました。卵胞はどうやら無事排卵済み、内膜は9ミリ超えてました。良かった……。よく育ったマイ内膜。フカフカ内膜。頑張れ内膜。エストラーナもないのに良く頑張ってくれた。やればできる子なんだね。ちょっとのんびりしてるけど。

抗生剤処方があって、いつものセファクロルですが、自費は保険の体感の3倍くらいですね……(割と体感が正しい)調剤薬局で、「今日は細胞をとったとかですか?」と聞かれて、説明に詰まる。えーと、子宮内に管を入れたので……的なモニョっとした説明をする。

 

さあ、いよいよ、次の受診日は移植ですぞ。

やれることはやった。

 

……怖い。移植が怖い。判定日が怖い。

もういやだ。逃げたい。という気持ちがぐわっと沸き起こる。

怖いからこそ、怖すぎるから、フライングするしかないんだよなあ。

前回のdotest!様の残りが数本あるから、追加で買わなくても平気かなあ……。

 

採卵の痛みや麻酔の不快感、自己注射や、下腹部痛やら、エストラーナテープのかゆみやら、点鼻薬や膣剤の面倒さは、正直全然耐えられる。子宮口拡張とか、掻爬の入院、手術後の痛さとか、子宮体がんの細胞診とかに比べたら、全然マシだし、前向きな治療だし。

けど、やっぱり移植をしてしまうと否応なしに結果が出てしまうのが、とても怖い。

 

怖い、と感じても良いんだ、私はそれだけ、頑張ってきたって事だ、と思うようにする。

治療すらできなかった頃のことを思い出したら、怖いって思うこと自体がダメ、と鼓舞しようとしてたけど、怖い物は怖いんだし、まあ、それでいいじゃない。

 

D26 移植日当日

すんなり終わり、感慨もなく帰宅。

一応その前に、ポテトとパイナップルを食らいました。

今までは、お腹に帰ってきてくれた!と、少し目頭が熱くなったり、融解胚の写真を見てはニヨニヨしたりもしていましたが、どこか事務的にこなす感じに。ただ、怖いと思っていたものの、やってしまえばあとは現実を見ていくだけだ、と腹をくくる気持ちになる。

 

オット氏に出張は帰りが遅いのか、早く帰れるのであれば渡り蟹のパスタ決め込むぞ、とLINEし、一応この日は食べられました。

 

結局判定日も、泊まりの出張入れてきやがりました。来る気ゼロどころかマイナスでした。「もし私が童を授かったら、私の努力が98.5%を占めているのだと言ってやる(情操教育に良くないから実際は言わないけど)」と呪いのように呟くと「ハハッ、そんなことないって反論するわ」だと。

え?どの口が??????

 

むしろ、なんかお互いに「お疲れ様」とか「大変だったね」とかを絶対言わない!みたいになっている気がする。正直、出張お疲れ様、とか私もあんま言う気にならないもんね。私の方が大変だし!出張ってそれあなたのことだし!私が取り組んでるのは夫婦のことだし!ってつい思ってしまう。

これだから向こうも労ってくれようがないのも分かる。けど、今は余裕ないからほんと。

世間にはもっと非協力的なご主人もいることは知ってるけど、誰かと比べてどうとかじゃないんだよな。イライラするのも良くないので、とりあえずアーモンドミルクでも飲んで寝よう。