無事、消退出血も終わり、今は初自然周期移植チャレンジ中です。

そもそも、自然周期とホルモン補充周期の大きな差は、薬を使うかどうかよりも、結局排卵をさせるかどうか、というところなのだということを結構最近になって知りました。自然周期と言っても、薬は使う(完全自然周期、ではない)方法も出来るのだと知ってから、自発で排卵こない勢でもできるのかもと思い一度はやってみたかったのです。(あといつか新鮮胚移植もやってみたい……いやいつやるんだろう……)

 

誘発剤のセキソビットを飲みまして、今はダメ押しのゴナール様……って、あれ?結構ホルモン剤使いますね……。

セキソビット氏は初めてのエンカウントでした。婦人科通院歴通算20年超えで、様々なホルモン剤との出会いを果たしているつもりだったのですが、なぜ氏と今まで出会ってこなかったかと言えばおそらくが、氏は弱めなお薬だからなのですね。でも、割と下腹部痛が出たり、茶オリが出たりと身体の不快感は発揮なさっている方でした。一日3回というのも、なかなかの存在感。

 

もちろん人間は機械ではないし、他様々な要因、橋本病とか子宮筋腫とか年齢もあるのだと思うけれど、それらを加味し出したらキリがないので一応それは脇に置いて。

 

初期胚の着床率が10%と見積もったとして、(とはいえ、良好胚だったし年齢を考えても2個移植だともう少し可能性あったのかも)、残念確率が90%、お次の胚盤胞移植はもう少し高めに見積もって15%として、残念85%……と計算すると、0.9×0.9×0.85≒0.68なので、連続残念移植の可能性がほぼ7割まで下がってきた。この後2回くらい移植すると、残念とやったねが半々になるところが見えてくる、はず?(計算あってるかなこれ)

 

ということはつまり、とりあえず今凍結してある胚を全部戻したら、確率で言えば半数を超えるか超えないか。今待機組の胚たちは、グレードとしては今まで移植した子たちよりは今ひとつな子達でさらに確率は下がったとしても、それでも可能性がないことはないから…とにかく残念が減っていく、はず?

 

また、PGT-A出してない時点で、染色体に関わらず見た目グレードに依存しているので何とも言えないところではありますが、今スタンバイ中の子には、体外受精由来の1pnの6日目胚盤胞が凍結されておりまして。(有名なクリニックとかなら廃棄されるかもしれないグレードの子なのかもしれない。)この子のタイムラプスの動画をみたらオット氏共々「あれ?なんかこの子が一番分割の姿が可愛らしい気がするね」となったのです。一生懸命よいしょ、よいしょって丁寧に分割してる感じがあって、ダメだったとしても是非私めのユータラスにお迎えしたいと思っておりました。その子をやっぱりいずれ移植したい。できれば今回。これは確率云々ではなく、1pnという条件の中でも、6日もかけてやっと胚盤胞になってくれている、という所に、勝手に感情移入してしまっている部分も否定できない。でも、なんかこういう小さな達成、成功ではなくても、達成。こういうものがないと、やっぱり不妊治療って暗闇すぎて辛すぎる。

 

もちろん、今までの子たちも、綺麗に分割してくれていたり、勢いがある子ではあって、なんらかの事情でくっつくことはできなかったけれど、写真も捨てられずとってあります。この先も悶々と一喜一憂することはやめられないけど、コツコツ積み上げてやれることをやって、やったねを探しに行くしかないんだろうな、と改めて思う。

 

D3で移植周期開始日、主治医は前髪分けてて相変わらず麗しかったです。

内診で、「うん、中綺麗ですね、いいですね」って言われただけでなんか今周期も通院頑張れる気がする。

いつも「触りますね」とか、「ちょっと押しますね」とか、「はい、終わりです、抜きますね」と、細かく声をかけてくれるし、内診も処置もそろりそろりと、とても丁寧にやってくださるのです。

 

ちなみにこの大学病院は、嚢胞と子宮内膜異型増殖症のせいで転院を重ねてたどり着いた地です。初診の時から、「検査が苦手で……お恥ずかしいのですが」と恐縮していた私に、偉い教授先生が「嫌な感じしますよね、痛みが出やすい人も多いので気にしないで。声を掛けながらやりますから、無理せず出来る範囲でゆっくりやっていきましょう」と声を掛けてくださって、今も経過観察で受けている痛みが出る検査の時も、この病院は看護師含め「痛いですよね」「大丈夫ですよ、上手に出来てますよ(いや耐えてるだけなのに褒めてもらえるとか)」「側に着いていてもいいですか?」「手、握っても良いですか?」「ちょっとさすりますね」など、気遣いが果てしない。引っ越した今でも婦人科・不妊治療共々転院できていないのは、やはりそこが大きいのです。

 

今までの婦人科では、無言でクスコやらエコーやら突っ込んでくるのは当たり前、なんか今何をしてるのかよく分からないけど鈍痛が続いて嫌な感じしていたらいきなり痛いとか、消毒ガシガシ遠慮なくやられるとか当たり前だったし、細胞とる時すらバッチンバッチン無言でされて気を失ったこともあったけど。

 

その上、こんなので痛がってたら将来子どもなんて産めないとか言い捨てた(当時まだ20代未婚でもちろん不妊としてではなく生理不順で婦人科としての産婦人科クリニックに通院中でした)あの高齢者男性医師のことは忘れるものか。確かにそうかもしれないが(その前に授かることができてない……)、それとこれとは別の話というか。お産の痛みがそれはもう痛いであろうことはともかくとして、そもそも必要のない痛みは誠に遺憾であり最小限にする努力を心から請いたい所存です。ただでさえお股開いて無防備な体勢をしなければならないのに、そもそも痛みありき?しかも産めないって勝手に思うのはともかく、それを本人に当てつけがましく言ってしまうデリカシーとは。別に痛くたって「あなたのせいで痛いです」とか「あなた下手くそよ」とは思っても言わないよ、こちらは。個人差あります、って言うけど、痛くない人もいたとしても痛いって人だっているってことでは?基準を痛くない人に合わせる意味は?先進医療で自費になってもいいので、せめてなんらかの鎮痛をかけてくれないかなあ……。

 

ちなみに、仮に男性が出産できるようになったら我が国でも無痛分娩進むとか言われることありますが、男性も体がん検査受けられてたら(検査する体がないけど)、検査に際し麻酔やら鎮痛やらがスタンダードになってくれそう。時は令和、そろそろ進化してくださらないか。私は毎回、自らロキソニンもしくはボルタレン座薬キメてから行ってますが、それでもその時のコンディションや医師の腕やかみ合わせ?によって、うめき声が出て意識が遠のきます。普通に痛すぎやしませんかね……体がん検査。特に組織診からの細胞診という連続技は痛まない人いないと思うのですが。内臓的な痛みは、耐える前に失神しそうになってしまうので、本当に迷惑掛けてしまうから嫌なんだよなあ……。

 

話を戻すと、今回私が無理言って自然周期で、受診日がいつも以上に定まらなかったり、受診の回数が増えることは覚悟の上なのに、「まだ分からないんですけど、この日と、この日あたりに来ていただく感じかなと…」「移植は、一応、この辺になるかな…」「(カレンダーを指差しながら)ここは外したい、とか、どうしても難しい日とか、ありますか?」とか聞いてくれるなんて…いい意味で嘆息しかない。私は不妊治療のためにもフリーランスで仕事をしているので、大まかでも見通しが立つのは大変助かるし、そろそろこのブログのタイトルは、主治医讃歌かなんかに変えたほうがいいのかもしれません。